2009年に解散した英バンド「オアシス」のノエルギャラガー(55)が、バンドの再結成説を完全に否定した。ノエルは先月、ラジオ番組のインタビューで弟のリアム・ギャラガー(50)に向けて「電話をしてくれ」と呼びかけ、再結成に向けて前向きな姿勢を見せていた。今回ノエルは「一緒に演奏することはない」とファンを落胆させたものの、来年発売30周年を迎えるデビューアルバムに関する嬉しい知らせを明かした。

ノエル・ギャラガーリアム・ギャラガー兄弟が英マンチェスターで結成したバンド「オアシス」は、1994年にシングル『Supersonic』でデビュー。同年リリースしたデビューアルバム『Definitely Maybe』は全英アルバムチャートで1位を獲得し、当時英国で最も早く売れたデビューアルバムを記録した。

バンドはその後、『Wonderwall』『Don’t Look Back In Anger』など数々の名曲を生み出してきた。しかし活動中の兄弟の不仲は有名であり、何度も解散説が浮上していた。

2009年8月にはパリで開催された音楽フェスティバル「ロック・アン・セーヌ」でヘッドライナーを務める予定だったが、ステージに上がる直前、バックステージでノエルとリアムが猛烈な言い争いになった。そのためライブは中止され、バンドはそのまま解散した。

解散後、ノエルはソロプロジェクト「ノエルギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ」を結成。リアムは残った「オアシス」のメンバーとバンド「ビーディ・アイ」として活動したが2014年に解散し、現在はソロ活動を行っている。

オアシス」解散後もノエルとリアムの確執は続いているが、多くのファンはバンドの再結成を強く望んでいる。リアムはこれまでにバンドの再結成が実現するとコメントしたことがあるが、ノエルがこれをきっぱりと否定していた。

しかし今年3月、ノエルフランスのラジオ局『France Inter』のインタビューに応じた際、リアムに向けてバンド再結成について電話するように呼びかけた。翌4月には兄弟が極秘で連絡を取り合っており、近いうちにサッカー観戦が公園の散歩で再会する提案をしていると報じられた

ノエルが再結成に向けて前向きな姿勢を見せたと思われたものの、その実現には至らなかったようだ。

2024年には「オアシス」のデビューアルバム『Definitely Maybe』がリリース30周年記念を迎えることになるが、ノエルはこれに先立ってバンドが再結成することはないと断言したのだ。

このほどイタリアの新聞『Corriere della Sera』のインタビューに応じたノエルは、「ツアーはしないし、俺達が一緒に演奏するために戻ることもないだろう」と明かした。

しかしノエルはファンを落胆させるばかりではなく、伝説的な同アルバムのスペシャルエディションのリリースを示唆した。

ソニーのアーカイブで、当時のセッションを録音したテープが見つかったんだ。俺達はすっかり紛失したと思っていたんだけど、間違ったラベルが貼られていた。それらは(アルバム収録曲の)素晴らしいバージョンで、アコースティックバージョンもあるんだ。」

そしてこの後、同アルバム収録曲でシングルとして大ヒットした『Live Forever』の制作秘話をこのように振り返った。

「俺たちは無名だった。俺は火曜日の午後、マンチェスターのアパートにいたんだ。リハーサルに持ち込んだら、(ギタリストの)ボーンヘッドが『お前が、こんなものを書いたのか』と言ったんだ。俺は絶対に名曲になると思ったよ。」

画像3枚目は『Oasis 2014年5月6日付Instagram「OASIS ‘DEFINITELY MAYBE’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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