株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。※4月3-7日に調査(詳細はP5)
2023年5月の消費意欲指数は47.6点。前月比は-0.1pt、前年比では+0.7ptとともに横ばいとなりました。

Point1:物価高の影響は続くも、大型連休や旅行への意欲が好調

大型連休のある5月の消費意欲指数は、新生活で消費意欲の高まる4月からあまり変化のない月です。今年も前月比は-0.1pt、前年比では+0.7ptと横ばいでしたが、過去5年間の5月でみると最高値(2021年と同値)となりました。

消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(4月346件→5月406件)は増加し、ネガティブな回答(4月879件→5月837件)は減少しています。具体的にポジティブな回答では、「大型連休がある(4月2件→5月101件)」や「旅行の予定がある/行きたい(4月19件→5月39件)」など、5月らしい回答が増えています。ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安(4月207件→5月148件)」が3割ほど減少しましたが、1年前の2022年5月に急浮上して以降、高い水準が続いています。

前年と比べると、消費にポジティブな回答(22年5月389件→23年5月406件)はやや増加し、ネガティブな回答(22年5月857件→23年5月837件)はやや減少しました。具体的にポジティブな回答では、「(大型連休がある/気候的に外出が増えそうなど)季節的な出費(22年5月174件→23年4月201件)」がやや増えています。ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安(22年5月106件→23年5月148件)」は増加していますが、「欲しいものがない・意欲がない(22年5月396件→23年5月345件)」「(コロナで必要なもの以外は買う気にならないなど)コロナ禍に関するネガティブな回答(22年5月67件→23年5月3件)」が減少しています。

物価高の影響は依然みられるものの、コロナ禍は落ち着き、5月特有の大型連休に向けた消費意欲は顕在なようです。

Point2:消費意向は、「レジャー」「化粧品」「飲料」などのカテゴリーで増加

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は27.9%で、前月比では+1.1pt上昇し、前年比では+0.4ptと横ばいでした。

16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比で20件以上増加したのは「レジャー」、減少したのは「ファッション」でした。また、 前年比では、20件以上増加したのは「化粧品」「飲料」で、減少したカテゴリーはありませんでした。「レジャー」や「化粧品」「飲料」など一部のカテゴリーで、大型連休に向けて消費意向が高まりそうです。

▼詳しい調査レポートは博報堂ニュースリリースページよりご覧ください

https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/103825/

配信元企業:株式会社博報堂

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