WBCでも活躍した佐々木朗希がエースの働きを果たしている(C)Getty Images

 ロッテ佐々木朗希投手が28日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に4勝目をかけて先発登板予定。ここまで3試合に登板し、20イニング連続で無失点中と無双状態が続く。またここまで3試合の登板はいずれも本拠地だったが、今季初の敵地での登板とあって投球内容にも注目が集まりそうだ。

 チームも好調をキープしている。26日の西武戦(ZOZOマリン)にも2-1と勝利し、単独首位に浮上。ここまで本拠地での戦いは早くも10勝に到達。ファンからの熱い応援も味方にノリにのっている。

【関連記事】梅野よりも坂本を使うべき?阪神の捕手起用に球団OBが見解「まだ時期的には早い」

 吉井理人新監督の采配も光る。日替わりヒーローが生まれる背景には柔軟な選手起用があり、日程によって練習メニューを軽減するなど、メリハリのついた取り組みが好循環を生んでいる。

 そんなロッテの快進撃には球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者高木豊氏は26日に更新した自身のユーチューブチャンネルで好調なロッテの戦いぶりについて触れている。

 開幕から20試合を消化、各球団との対戦が一巡した段階で次の2巡目消化時のセ・パ順位予想を行うという企画の中で、パ・リーグの上位争いに関しては投手力や総合的な力を判断して「西武、オリックス」とした高木氏。

 そしてロッテはそれに次ぐ3位予想とした。理由としては現在、故障離脱中の高部瑛斗、荻野貴司など主力が戻ってくることで、外野の布陣など含め「ものすごく層が厚くなってくる」と見る。

 現在は藤原恭大平沢大河など好調な打者も多く、復帰した選手たちとのコンビネーション次第ではさらに走ってくるとも予想した。

 さらに「ロウキ効果」もある。WBCで鮮烈な世界デビューを果たした佐々木朗はシーズンに突入してからも進化した姿を見せ続けている。160キロ超の直球に加え、フォーク、スライダーコンビネーションで三振の山を築く。侍ジャパンの戦いを経て、表情が豊かになったことも指摘されており「佐々木朗希が投げると大きいな」とエースが確立されていることで、チームの雰囲気を明るくしていると見る。

 今季も混パは続く様子。吉井監督のタクトにも引き続き、注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「上がり目しかない」好調ロッテがこのまま走る?今後の戦況を球界OBが解説