2005年から続く大人気犯罪捜査ドラマ「クリミナル・マインド FBI行動分析課」のシーズン16にあたる新シーズン「クリミナル・マインド／FBI vs. 異常犯罪：エボリューション」(ディズニープラス「スター」で独占配信中)の最終回が4月27日に配信。連続殺人犯ネットワークの首謀者に人質にとられ、監禁されてしまったロッシ。BAUの仲間はロッシの居場所を突き止め、犯人逮捕を果たせるのか、絶体絶命の危機に目が離せないエピソードが展開した。(以下、ネタバレを含みます)
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■監禁されたロッシ、決死の覚悟で脱出を試みる
連続殺人犯ネットワークの首謀者シカリウスが、イライアス・ヴォイト(ザック・ギルフォード)であることを突き止めたベテランプロファイラーのロッシ(ジョー・マンテーニャ)。FBIの行動分析課、通称“BAU”のメンバーとは離れてヴォイトの自宅を訪問した結果、足元をすくわれて捕らわれの身になってしまう。
監禁されたコンテナには監視カメラがついており、そこからライブ配信でロッシの状況をBAUチームに見せつけ、「俺を逃がせば彼は戻る。さもなくば…」と脅迫するヴォイト。ガルシア(カーステン・ヴァングスネス)たちは居場所を特定しようと必死にデータを分析。その頃ロッシは海兵隊時代のノウハウを活かして、脱出を試みる。
酸素濃度も低下し、極限状態が続くロッシに見え始めた亡き妻クリスタル(ゲイル・オグレイディ)の姿。「死は怖くない」というロッシに「決して諦めない。それがあなたの性分だから」と返すクリスタル。生き埋めになりかねない状況を脱することはできるのか、一刻を争うロッシの命運に釘付けになってしまう。
■大捜査終盤で新たに見え隠れする陰謀
その頃、ヴォイトは家族を連れて逃亡。その理由について「政府と繋がる悪人と関わってしまった」と妻ブリジット(キーリー・サンチェズ)を説得する。当初は夫を信じ切っていたブリジットだが、次第に怪しむように。ヴォイトのカバンの中から出てきた謎の犬の首輪や、つじつまが合わない話に嫌気がさしたブリジットが真実を知りたいと訴えると、ヴォイトは本性を露わにするのだった。
異常犯罪を繰り返すサイコパスのヴォイトだが、家族への愛は本物だと分析したBAUのリーダー、プレンティス(パジェット・ブリュースター)は家族を交渉の種に使い、ロッシ救出の時間稼ぎをしようとするが、司法長官と対立。プレンティスの上司である副長官のベイリー・ダグラス(ニコラス・ダゴスト)と司法省のレベッカ・ウィルソン(ニコール・ペイセント)と3人で秘密の会話がなされ、プレンティスは不信感を抱かずにはいられない。
なんとか交渉する機会を得たプレンティスはヴォイトと接触するが、彼は上司ベイリーを出すように要求。ベイリーが応じるとヴォイトはベイリーを「よう、ダグ」と呼び、親密な様子をみせる。さらには「ゴールド・スターが好きだろう」と意味深な発言も。その場にいたプレンティスとタラ・ルイス(アイシャ・タイラー)は、これが何を意味するのか見当がつかなかったが、ベイリーの様子が一変したことだけは逃さなかった。
■JJ夫婦で現場に突入！緊迫の逮捕劇
ロッシはじめ、一人でも多くの命を救おうと奔走するプレンティス率いるBAUチーム。対する司法長官たちは、問題収束のための安全策を第一に考えて、容疑者の解放、さらにはロッシたちの暗黙の抹消命令を検討しはじめていた。
史上最悪の凶悪犯を逮捕することはもちろん、ロッシを助けるために必死になり、ついにヴォイトの隠れ家を突き止めたBAUチーム。それを聞きつけたベイリーは自ら交渉に行くと決定を崩さなかった。現場に駆け付けたJJ(A・J・クック)とウィル(ジョシュ・スチュワート)夫婦と共に、突入するベイリー。15年以上に渡って捜査の目をかいくぐってきたシリアルキラーの逮捕に緊張感が走る。
終盤になるに連れて、政界の思惑も交錯しはじめた「クリミナル・マインド」。BAUの裏でいったい何が起きているのか？15年以上に渡って事件を繰り返し、60人以上の犠牲者を出してきた史上最悪のシリアルキラー、ヴォイトが野放しにされてきたことにも関係があるのかもしれない。
ゴールド・スターという謎の隠語を残してフィナーレを迎えた本作は、すでにシーズン17の製作も決定済み。政界を巻き込み、ますます巨大な悪に立ち向かうことを予感させる結末になった。久しぶりにレベルアップしてカムバックを果たしたBAUチームの活躍が引き続き見られるのは楽しみだ。
◆文＝KanaKo
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