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シェルビー、電動マスタングをチューニング

シェルビーは、EVのフォード・マスタングマッハE GT向けに、欧州限定のアップグレード・パッケージを設定した。

【画像】内燃エンジン音もリアルに再現【シェルビー・フォード・マスタング・マッハE GTとベース車を写真で見る】 全29枚

車高を1インチ(25.4mm)下げ、ボンネット、フロントスプリッター、ミラーキャップカーボンファイバー製に変更し、アグレッシブな外観を実現している。

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シェルビー・フォード・マスタングマッハE GT    シェルビー

また、内燃エンジンの音を再現したボーラ(Borla)製のサウンドシステムも追加される。電気モーターの回転数、パワーとトルクの出力をミラーリングし、専用設計のアルゴリズムを通して「超リアル」なサウンドを作り出すという。

「音波や振動を通してモーターや車両の動きをリアルタイムにフィードバックしなければ、運転体験の多くは失われる」と、ボーラチーフ・マーケティング・オフィサーであるデビッドボーラ氏は述べている。

オーディオ・タコメーターのようにドライバーにリアルタイムのフィードバックを提供するとともに、エキサイティングなサウンドトラックを奏でる楽器のように運転体験を高めるものでもあり、車両に個性と魂を揺さぶる感覚を与えます」

同様のシステムは、アバルト500eやダッジチャージャーデイトナSRTコンセプトにも採用されている。

マスタングマッハE GTのパワートレインに変更はなく、デュアルモーターから最高出力487psと最大トルク87.6kg-mを発生する。

標準の車両重量は2198kgで、カーボンファイバー製パーツの採用によりどの程度軽量化されるかはまだ明らかにされていない。だが、大幅な軽減は見込めないと思われる。

アップグレード・パッケージは100台限定販売で、価格は2万4900ユーロ(約370万円)となる。

創業者キャロル・シェルビーの孫で取締役のアーロン・シェルビー氏は、次のように述べている。

「シェルビー・マスタングマッハE GTを当初は欧州のみで販売することにしたのは、米国よりもEVの販売が急速に伸びているためです。そして、2016年から2021年にかけて、公共のEV充電ステーションの数は欧州全体で431%増加しました。シェルビー・アメリカンにとって、ビジネス上の理にかなっているのです」


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