キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親、以下キヤノンMJ)が企画プロデュースしている日本のまつり探検プロジェクト「まつりと」では、全国47都道府県の伝統行事の映像146本を公開しています。高品質な映像と写真によって、地域の歴史や風土に育まれてきた行事の本質に迫り、若者視点による企画を実施することで幅広い層の視聴者に届け、YouTubeでの総再生回数は339万回を超えました。

ウェブサイト「まつりと」トップページ
「祭りドキュメンタリー」
「私たちの祭り探検」に登場する旅人

https://matsurito.jp/

 キヤノンMJは2022年6月に日本のまつり探検プロジェクト「まつりと」を立ち上げ、コロナ禍を乗り越えて数年ぶりに開催しようとしている祭りや伝統行事を、主に映像分野で支援しています。「映像化と情報発信」「現場での運営サポート」「撮影機材貸出」など、2023年3月31日までに合計155件の活動を実施しました。地域や開催時期、規模の大小や知名度を問わず多様性を重視し、全国47都道府県の大小さまざまな伝統行事をサポートしています。


 映像化の支援では、各伝統行事の保存会からの多様な要望に応えるために「私たちの祭り探検」「祭りドキュメンタリー」「祭りフォトムービー」「記録映像」の4つの映像シリーズを用意し、現在YouTubeで合計146本の映像を公開しています。「まつりと」の趣旨に賛同し参加した映像制作のプロフェッショナルとともに高品質な映像を制作し、YouTubeの総再生数は339万回を超えています。

 多くの伝統行事は、若者の祭り離れや後継者不足を課題として抱えているため、「まつりと」プロジェクトでは特に若い世代に伝統行事の魅力を伝えていくことに注力しました。「私たちの祭り探検」では20代の旅人が独自の視点で伝統行事の歴史や担い手に迫るほか、特設ウェブサイトでの企画やInstagram、日本最大級のカルチャーメディア「CINRA」での連載など、制作した映像と各種メディアでの情報発信を連携させています。結果として、制作した映像のYouTubeでの視聴年齢層は34歳以下が31%、44歳以下では50%に達し、ウェブサイトへのアクセスは34歳以下が40%、44歳以下では75%となっています。

 伝統行事の各保存会を対象としたアンケート※では「映像化されることで地元の住民の祭りに対する誇りや継続意欲が高まった」「ネットを通して多くの人に見てもらうことができた」「コロナ禍感染対策のノウハウも人材も不足しており、この支援のおかげで今年の祭りを開催できた」といった声が寄せられています。

 なお、「まつりと」プロジェクトは文化庁「地域の伝統行事等のための伝承事業(公開支援)」にキヤノンMJの企画が採択されて実施したものです。文化庁の委託事業としての期限は2023年3月31日まででしたが、キヤノンMJは4月以降も引き続き「まつりと」プロジェクトの活動を継続していきます。制作した映像やウェブサイトの公開を続けるとともに、全国各地の伝統行事からの要望に応えていきます。


※調査期間:2023年3月1日3月31日、調査対象:支援申込担当者、有効回答数:113件、方法:郵便、オンライン

〈プロジェクト活動記録〉

●合計155件の支援を実施
日本の伝統行事等は地域の風土や歴史に育まれたもので、その地域の文化や生活の礎とも言えるものです。47都道府県の大小さまざまな伝統行事に合計155件の支援を実施しました。

まつりとプロジェクト活動数


YouTube総再生回数339万回
伝統行事が抱える課題や要望に応えていくために4つの映像シリーズを用意しました。この4つに加えてライブ配信なども実施しています。2022年7月から2023年3月までにダイジェストムービーなどを含め合計146本の映像を制作し、YouTubeに公開しました。総再生回数は339万回を超えました。

映像とウェブ、SNSを連携した情報発信で若い世代に訴求
伝統行事を次代につないでいくには若い世代へのアプローチが欠かせません。YouTubeに公開した映像は特定の年齢層に偏ることなく視聴されています。44歳以下で50%、34歳以下でも31%を占めました。
また、YouTubeに加えて、ウェブサイトでは伝統行事への興味喚起や理解を深めるための独自コンテンツを用意し、Instagramは魅力を伝える美しい写真で開催案内をタイムリーに行いました。
ウェブサイトへのアクセスは44歳以下で75%、Instagramのフォロワーは44歳以下で83%を占めるなど若年層へ伝統行事の魅力を届けています。

まつりとYouTube視聴者年齢分布
まつりとメディア別視聴者年齢分布

〈保存会アンケート結果〉
●支援に対する満足度97%
伝統行事の保存会等から支援内容に対する評価は「かなり満足した」が64%、「まあまあ満足した」が33%で、合わせると97%が満足との結果になっています。

設問:今回の支援内容はいかがでしたか?


●多くの人に伝えたいというニーズに応える
今回の支援についての効果がどうであったかの問いについては、「伝承の為の記録映像を作ることができた」と「ネットを通して多くの人に見てもらうことができた」の二つが特に多く回答されました。観光化されていない伝統行事であっても、地域の新しい住民や若い世代などに向けて多くの人に伝えたいというニーズがあることが分かります

設問:どのような効果が感じられましたか?(複数回答可)

●ウェブサイトへの肯定評価は96%
ウェブサイト「まつりと」に対する評価は「たいへん良い」が65%、「良い」が31%で、合わせると96%が肯定評価となっています。

設問:「まつりと」サイトをご覧になられた方は感想などをお聞かせください


●アンケート実施概要

  • 調査期間:2023年3月1日3月31日

  • 調査対象:各保存会の支援申込担当者

  • 有効回答数:113

  • 方法:郵便、オンライン


ウェブサイト「まつりと」のコンテンツ〉


各地のまつり
専門的な知識がなくてもテーマやカテゴリーgoogle mapで直感的に魅力的な伝統行事を見つけられます。各情報ページでは、祭りの撮影を精力的に行う写真家 芳賀日向氏らの美しい写真に加えて、現地で撮影してきた映像も視聴できます。

まつり探検の羅針盤
伝統行事を読み解くにあたって重要な10の要素を抽出し、専門家が分かりやすく魅力を紹介する入門記事です。

「食」 小川直之(國學院大学教授)

「子ども」 弓削田綾乃(和洋女子大学准教授)

「鬼・天狗」 飯倉義之 (國學院大学教授)
「衣装」 俵木悟 (成城大学教授)
「神輿」 大森重宜(金沢星稜大学教授、神職)
「来訪神」 石倉敏明(秋田公立美術大学准教授)
「つくりもの」 福原敏男(武蔵大学教授)
「疫病退散」 畑中章宏(作家、民俗学者、編集者、妖怪研究者)
「神楽」 三上敏視(音楽家、神楽・伝承音楽研究家)
「踊り」 大石始(文筆家、選曲家)

※敬称略

イメージムービー
何気ない日常と伝統的な祭りとのつながりを描いたイメージムービーまつりの気配」を制作しました。出演は、俳優、そして映画監督としても活動している須藤蓮氏、音楽はミュージシャンのオオルタイチ氏が担当しています。

日本のまつりと出会いなおす(外部メディア「CINRA」での連載)
アーティストやクリエイターなどへのインタビューを通じて、祭りの魅力をさまざまな角度から解き明かしていく連載企画です。


1.DJ KOOが力を注ぐ「盆踊り」の魅力。

 ハードロックTRFを経て知った日本のリズムのおもしろさ
2.コムアイはなぜ芸能に魅入られる?

 日本各地のまつりに見出す「継承」の喜びとおもしろさ
3.写真家・石川直樹が来訪神に魅せられた理由とは?

 畏怖の念が湧き上がる「まれびと」の行事を語る
4.『桃太郎』から『鬼滅の刃』まで。

 なぜ「鬼」が愛され続けるのか、民俗学研究者・山崎敬子に聞く
5.中沢新一&落合陽一が語る、日本のまつり

 人々が求める新たな神話とアナログならではの解像度とは?

〈制作体制〉
■企画・プロデュース:キヤノンマーケティングジャパン株式会社 ■映像制作(私たちの祭り探検):株式会社ユーコム ■映像制作(祭りドキュメンタリー):ダイドーグループホールディングス株式会社、NPO(特定非営利活動法人)日本の祭りネットワーク、株式会社博報堂北海道放送青森放送テレビ岩手東日本放送秋田テレビ山形放送テレビユー福島とちぎテレビテレビ埼玉千葉テレビ東京メトロポリタンテレビジョンテレビ神奈川NST 新潟総合テレビチューリップテレビ北陸放送福井放送山梨放送信越放送静岡放送CBC テレビ、毎日放送MBS 企画、TSK さんいん中央テレビRSK 山陽放送広島ホームテレビ山口放送四国放送あいテレビテレビ高知RKB 毎日放送長崎放送熊本放送大分放送宮崎放送南日本放送琉球放送 ■映像制作・写真撮影(祭りフォトムービー):株式会社芳賀ライブラリー、CG-ARTS(公益財団法人画像情報教育振興協会)■映像制作(記録映像):ランドマークス株式会社、株式会社スプリングフィールド ■情報発信:CINRA, Inc. ■現場支援:一般社団法人マツリズム、ランドマークス株式会社、株式会社スプリングフィールド ■撮影機材貸出:ヒビノ株式会社、麻布リース株式会社

配信元企業:キヤノンマーケティングジャパン株式会社

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