ラ・リーガ第32節が28日に行われ、レアル・ソシエダとオサスナが対戦した。

 来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を懸けてシーズン終盤戦の戦いに臨んでいるレアル・ソシエダ。前節は4位争いのライバルでもあるベティスとの一戦をスコアレスドローで終えており、勝ち点差「6」のまま4位をキープした。一方、同じくCL出場権を争うビジャレアルは27日に行われたエスパニョール戦を白星で飾ったため、勝ち点差は「5」まで縮まっている。今節は2連勝中で現在8位のオサスナと敵地で対戦。今季のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)では決勝戦進出を決めているオサスナを相手に、レアル・ソシエダは2試合ぶりの勝利を狙う。

 レアル・ソシエダは前節からスターティングメンバーを6名変更。ベティス戦から中2日ということも相まって大幅にメンバーチェンジを実施し、久保建英はベンチスタートとなった。一方のオサスナも前節から7名を入れ替え。フアン・クルス、イケル・ムニョス、モイ・ゴメスらが先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりの7分に動く。オサスナのGKセルヒオ・エレーラのパントキックをカットしたモハメド・アリチョーが中央へ渡すと、ペナルティエリア手前で前を向いたダビド・シルバが左サイドを使う。駆け上がったアンデル・バレネチェアが中央へ折り返すと、これが相手のオウンゴールを誘い、レアル・ソシエダが先手を取った。

 その後は両チーム悪くないシーンを作りながらも、ゴールネットは揺れずに時間が経過。30分にはレアル・ソシエダのイゴール・スベルディアからのスルーパスにカルロスフェルナンデスが反応。ペナルティエリア右で1度ボールをキープし、マイナスへ折り返すと、ミケル・メリーノがミドルシュートを放つも、ここはクロスバーの上へ。40分には左サイドからの持ち上がりから中央のメリーノが右へ流すと、最後はチョーが左足で狙ったが、ここはGKエレーラが立ちはだかった。前半はこのままレアル・ソシエダの1点リードで終了している。

 後半頭からレアル・ソシエダはミケル・オヤルサバル、63分から久保とアレクサンダー・セルロートを投入。するとその3名が早速チャンスを演出。67分、自陣右サイドからのスローインを久保がダイレクトでフリックすると、セルロートが右サイドを突破。左足アウトサイドでクロスボールを送ると、走り込んだオヤルサバルがダイレクトで合わせたものの、ここはGKエレーラの好セーブに阻まれた。71分にはメリーノのスルーパスに反応したオヤルサバルが左からアーリークロスを送ると、最後はセルロートがフリーで狙う。ここは右ポストに嫌われた。

 対するオサスナは83分、左サイドで競り合いを制してクロスボールまで持ち込むと、最後は途中出場のエセキエル・アビラが左足で狙う。ここは相手にブロックされてゴールとはならない。

 このまま試合終了かと思われた90分、レアル・ソシエダはルーズボールを拾ったスビメンディが縦に預けると、セルロートが巧みなポストプレーで右へボールを繋ぐ。メリーノが相手を引き付けてペナルティエリア右へ流すと、待っていた久保が左足一閃。対峙した相手の股を抜くシュートでニアサイドを射抜き、レアル・ソシエダが大きな追加点を記録した。これで久保は今季のラ・リーガ7ゴール目となっている。

 試合はこのままタイムアップ。レアル・ソシエダが敵地で2試合ぶりの白星を手にした。約30分間の出場ながら試合を決める追加点を挙げた久保は、この試合のMVPに選出されている。一方のオサスナにとっては3連勝を逃す結果となった。

 次節は2日に行われ、レアル・ソシエダはホームでレアル・マドリードと、オサスナは敵地でバルセロナと、それぞれ対戦する。

【スコア】
オサスナ 0-2 レアル・ソシエダ

【得点者】
0-1 6分 セルヒオ・エレーラ(OG/レアル・ソシエダ
0-2 90分 久保建英レアル・ソシエダ

【ゴール動画】久保建英の股抜きシュートがニアサイドを射抜く

久保建英がその左足で試合を決める [写真]=Getty Images