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 日本ではかつてのラッコブームにより、1990年代には122頭が飼育されていたが、現在は三重県鳥羽水族館(2頭)と、福岡市のマリンワールド海の中道と(1頭)のみ、いずれも高齢で繁殖は望めない。

 世界的にラッコは減少傾向にあることから、2000年に絶滅危惧種に指定され、海外からの輸入も難しい。今いる3頭が死に絶えたら、日本からラッコが消えてしまうかもしれない。

 各国でラッコの保護活動が行われている中、アメリカ、オレゴン州の動物園で野生のラッコの赤ちゃんが保護された。実はラッコは母親から泳ぎ方を教わらないと泳ぐことができない。

 この動画は、赤ちゃんラッコを水に慣らすための訓練の様子なのだが、ただただかわいいラッコの姿を見てほしい。

【画像】 孤児の赤ちゃんラッコが動物園に保護される

Joey Doesn't Like Water (Yet)

 2020年7月、カナダブリティッシュコロンビア州のキュークォットで生後10日ほどの赤ちゃんラッコが救助された。近くで母親が死んでいたという。

 孤児となったラッコジョーイと名付けられ、カナダの海洋哺乳類レスキューセンターに保護された。

 ジョーイは低体温症と低血糖の状態だったが、スタッフらの24時間体制の懸命な看護により一命をとりとめ、健康状態を取り戻した。

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 食欲も旺盛で、ミルクもぐんぐん飲んでくれる。

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水に慣らす訓練

 ラッコは自然に泳げるようにはならない。母親から泳ぎ方や餌の食べ方を教わるのだが、ジョーイには母親がいない。

 そこでスタッフはジョーイを水に慣れさせるよう少しずつ訓練を行った。ジョーイはまだ水に慣れないようでキューキュー鳴いている。

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 それでも両手でおもちゃを持つ仕草はラッコらしくてとてもかわいい。

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 というかすべての仕草がかわいすぎる。

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no title

 元気を回復したジョーイは、 海洋哺乳類レスキューセンターで33 日間過ごした後、 バンクーバー水族館に移されたそうだ。

 ジョージは順調に成長し、昨年公開された映像では、立派なラッコに成長していたよ。

 日本にいるラッコはあと3頭でみんな高齢だ。鳥羽水族館のメスのキラ(15歳)と同じくメスのメイ(18歳)、マリンワールド海の中道のオスのリロ(16歳)がいなくなったら、日本でラッコを見ることはできなくなる可能性が高い。

 今のうちに会いに行ってあげよう。私は幸い、サンシャイン池袋と、鳥羽水族館で何度か見ることができたが、茶目っ気たっぷりで本当にかわいかったもんだ。

 見に行くときは間違ってスマホを水槽に落とさないようにね。

written by parumo

追記(2023/04/30)本文を修正して再送します。

 
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日本ではもう見られないかもしれない。とにかくかわいいラッコの赤ちゃん