チャールズ国王の戴冠式を1週間後に控え、バッキンガム宮殿が国王とカミラ王妃の新たなポートレートを公開した。披露されたのは、夫妻が国王ジョージ5世の肖像画の前に立つ姿だ。今回の戴冠式は、前代の君主であったエリザベス女王が戴冠した1953年以来、70年ぶりの歴史的イベントとなる。ポートレートに写ったカミラ王妃は、女王が所有したパールのジュエリーを着けて女王への敬意を表していた。

バッキンガム宮殿の公式SNS「The Royal Family」が現地時間28日、チャールズ国王カミラ王妃の新たなポートレートを公開した。

写真は今年3月に宮殿のブルードローイングルームで、写真家のヒューゴ・バーナンド氏によって撮影された。同氏は2005年に執り行った夫妻のロイヤルウェディングの撮影も担当している。

今回披露された写真は、今月4日に公開されたポートレートと同じ部屋で撮影したものだ。新たな写真では夫妻の全身を捉えており、部屋の背景をはっきりと見ることができる。

チャールズ国王夫妻の背後にある壁に飾られているのは、1911年6月の戴冠式直後に描かれた国王ジョージ5世(在位 1910年-1936年)の肖像画だ。夫妻は寄り添って立っており、カメラに向かって微笑んでいる。

さらにバーナンド氏のInstagramでは、アームチェアに座るチャールズ国王とカミラ王妃を個別に捉えた2枚のポートレートが公開されている。

国王が座っているのは、ウィンザー城の調度品として国王ジョージ4世(在位1820年-1830年)に贈呈された1829年製の金箔のシルクのアームチェアだ。王妃のアームチェアも金箔とシルクによるもので、1800年代初頭に作られたものとみられている。

チャールズ国王は、ロンドンの高級仕立て屋通り“サヴィル・ロウ”の名門テーラーアンダーソンシェパード」によるブルーのスーツと、英国の老舗シャツブランド「ターンブル&アッサー」の白いシャツを着用している。

カミラ王妃はお気に入りの英デザイナー「フィオナクレア」によるロイヤル・ブルーのクレープコートドレスを纏い、故エリザベス女王が所有したパールのイヤリングとネックレスを着けている。パールのイヤリングは、ルビーサファイアを配したものだ。

生前の女王は、パールのネックレスを愛用するなどパール・ジュエリーを好んでいたことで知られている。そのためカミラ王妃は、戴冠式を控えたポートレートで亡き女王への敬意を表したとみられる。

英国内では戴冠式に向けて祝賀ムードが高まっており、各自治体では街中に英国旗や国王の写真を飾るなどしてイベントの準備に追われている。戴冠式が開催される週末には各地でストリートパーティが行われ、多くの国民が参加する見込みだ。

ロンドンの土産店なども戴冠式関連のディスプレイやアイテムの陳列など、国内外から集まる観光客に向けての準備を整えている。

戴冠式当日の5月6日には、パレードが行われるバッキンガム宮殿からウェストミンスター寺院への沿道に多くの群衆が並ぶことが予測されている。

画像は『The Royal Family 2023年2月23日付Instagram「All of you here must take the most enormous pride in your profession」、2023年4月28日付Instagram「One week to go!」』『Hugo Burnand 2023年4月28日付Instagram「March 2023,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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