ニフティ東京都新宿区)が運営する子ども向けサイト「ニフティキッズ」が、小中学生を対象とした「友達・グループ」に関する調査を実施。その結果を発表しました。

中学生の半数以上が「グループチャットに参加」

 調査は2023年3月から4月にかけて、小中学生の子どもたちを中心とする同サイトの訪問者を対象に、インターネットリサーチで実施。1442人から有効回答を得ています。

 まず、「友達と連絡が取れるツールを持っているか」を聞いたところ、全体の68%が「持っている」と回答しました。小学生では61%、中学生では80%が所持していると答えており、中学生になるとパソコン、スマホ、タブレットなどを持ち始める人がさらに増えることがうかがえます。

「友達との連絡方法で一番よく使うツール」について聞いてみると、最多となったのは「LINE」で、全体の半数を占める結果に。小学生は「LINE」の割合が42%、中学生が69%と、小学生の方が少ないようです。

「LINEなどのSNSで友達同士のグループチャットに入っているか」について聞くと、「入っている」と回答した人は、小学生が35%なのに対し、中学生は62%と、半数以上の人がグループチャットに入っていることが分かりました。

 グループチャットで何らかの「問題」が起きた経験について聞くと(複数選択)、「問題が起きたことはない」が全体の45%を占めて最多となり、次いで「会話について(悪口など)」が25%、「通知で時間が取られる」(17%)と続きました。「その他」(10%)の回答の中には、「スマホを持っていないと仲間外れみたいになってしまった」「勝手に写真を流されてしまった」「使用時間外なのに通知が来てうるさい」という意見も。

 また、グループチャット内で「嫌だな~」と思うような出来事があった(見ただけも含む)経験について聞くと、全体の28%が「ある」と回答しました。小学生では23%、中学生では36%と、中学生になると増加しています。

「嫌だった出来事」を具体的に聞いたところ、「悪口やうわさ話を言う人がいる」「気付かない間に通知が来ていて未読がたくさんたまっていたこと」「グループ内でけんかが始まってしまった」「スタ連(スタンプを連打)する人がいる」「既読無視された」といったコメントが寄せられました。

「悪口やうわさ話を言う人がいる」と答えた人の中には、「自分のことを悪く言われていなくても、誰かの悪口を聞いているのが嫌だ」と答えた人も。また、「けんかが始まった」については、SNSでは顔を見ずにメッセージが送れるので、本当に言いたいことが相手に伝わらずに誤解されてしまい、けんかの原因になることもあるようです。

 一方で、「グループチャットを使っていてよかったこと」については、「学校じゃなくても話せる」「みんなで遊ぶ予定を立てるのに便利」「いろんな人の意見を聞ける」「時間割や持ち物が分からないとき、聞けば誰かが答えてくれる」「クラスであまり話したことない子とも話せて新しい友達ができた」といった回答も多く寄せられています。

オトナンサー編集部

子どもたちの「グループチャット」事情とは?