アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、4月30日に行われたラ・リーガ第32節バジャドリード戦を振り返った。同日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 ラ・リーガ第31節終了時点で3位のアトレティコ・マドリードは今節、敵地でバジャドリードと対戦した。試合は20分のDFナウエルモリーナの先制点を皮切りに、3点のリードを奪う展開に。その後はバジャドリードの反撃に遭い、一時は1点差にまで詰め寄られたのの、それでも86分に、相手のオウンゴールで再び突き放すと、後半アディショナルタイムにFWメンフィス・デパイがゴールネットを揺らして勝負を決定づける。アトレティコ・マドリードは5-2でバジャドリードを下して、リーグ戦連勝を飾った。

 前半38分までに3得点を奪うなど、完璧な試合運びを見せていたアトレティコ・マドリード。しかし、熾烈な残留争いに身を置くバジャドリードの反撃について、シメオネ監督は「神経質になり過ぎたわけではない。相手はとても献身的で、溢れんばかりの情熱を持っていたね。バジャドリードをゲームに引き込んでしまったPKまでは、我々は堅実で秩序を保っていられた。だからこそ3-1は、新たな章を開けてしまったんだ」と披瀝。続けて「後半は3-2に追い上げられるまで、勝負を決定づけるようなカウンターアタックを生み出すことができなかった」と反省点を述べた。

 またシメオネ監督は、自身の采配にも言及。4点目のオウンゴールを誘発したFWアンヘル・コレアと、5点目を決めたメンフィスを投入した意図を語った同指揮官は「ベンチにいる選手で決めた。メンフィスとコレアがスペースを使う、幸運にもイメージ通りの展開になったよ」としつつ、「2人がよく走り、彼らとアントワーヌ(・グリーズマン)でフィニッシュし、5-2というより多くのゴールが生まれた試合は、監督として少し複雑だけど、うれしいことだ」と同点の危機を迎えたことに触れつつも、最終的には大量5得点で勝利したことを喜んでいる。

バジャドリード戦を振り返ったシメオネ監督 [写真]=Getty Images