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パラグアイで4月末、母親が薬物を受け取る代わりに3歳の娘を男に売り、その女児が殺害された。母親は娘の行方不明届を出していたが、監視カメラの映像から犯行に関与していたことが判明し、地元住民から怒りの声があがっている。スペインのニュースメディア『Última Hora』などが伝えた。

パラグアイ、アマンバイ県ペドロ・フアン・カバリェロの空き家のベッドの上で4月22日、男物のシャツに包まれた3歳女児の遺体が発見され、女児の母親オーレリアサリナスAurelia Salinas、42)が逮捕された。

8児の母であるオーレリアは前日、地元警察に「就寝中に3歳の娘がいなくなった」と行方不明届を出していたが、監視カメラの映像を見て不審に思った警察官が問いただしたところ、「薬物を手に入れるために娘を売った」と供述したという。

オーレリアが娘と引き換えに受け取ったのは、クラック・コカイン(煙草で吸引できる状態にしたコカインの塊)30個、末端価格で約1900円(10万パラグアイグアラニー)相当だった。監視カメラの映像には21日午前0時45分頃、女児が自宅から若い男に担がれ、空き家へと入っていく様子が映し出されていた。画像は鮮明ではないが、女児が抵抗し、男に叩かれるような姿も見て取れ、それが女児の最後の姿となってしまった。

その後の調べで、女児は性的虐待を受けていたことが分かっており、4月26日の時点でオーレリアのほか、女児を自宅から連れ出した17歳の少年、28歳の男が逮捕されている。女児の死因については窒息死とするメディアもあるが、詳細については明らかにされていない。

また女児への性的虐待や殺害に直接かかわっていないものの、現場にいたとされる30代の男が拘留されており、「母親は空き家にやって来て、全ての犯行を見ていた。当時は薬物でハイになっていて、女児が暴行された後、証拠が残らないようにバケツの水で女児の体を洗っていた」と話をしているようだ。

さらに警察は「オーレリアは娘が行方不明になっているにもかかわらず、薬物に溺れ、悲しんでいる様子はなかった」と明かしており、オーレリアの逮捕時には、激怒した地元住民たちがオーレリアに襲いかかろうとする姿も見られたという。

女児の葬儀には地元から約300人が参列しており、遺体が発見された空き家はその後、火をつけられて燃えてしまったそうだ。

なお警察はこの事件について「現在も調査中」としているが、オーレリアの未成年の子供たち4人(そのうちの1人は今回死亡した女児)も劣悪な環境に置かれていたようで、12歳の娘は2年前、30代の男に性的被害を受けて問題になっていた。また今回の事件発覚後、6歳と10歳の息子たちが薬物に溺れて学校に通っていないことも判明しており、このたびのニュースには次のようなコメントが寄せられた。

「母親になる資格なし。」
「言葉もない。」
「薬物がこの家族を崩壊させたんだ。」
「なんて悲しい事件だろう。」
「悲劇。心が痛む。」
「悪魔だ。こんなことがあっていいのか。」
「地元の人々が母親を襲いたくなる気持ちが分かるよ。」
「残された子供たちが幸せになれますように。」
「まだ3歳でこんなことになるなんて…。かわいそうに。安らかに眠って下さい。」

画像は『Última Hora 2023年4月26日付「Amambay: Los datos que brindó un detenido sobre la muerte de la niña de 3 años」(Photo: Marciano Candia.)、2023年4月24日付「Así está la investigación del horrible crimen de la niña de 3 años en PJC」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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