INIの高塚大夢が、2023年秋に全国公開されるウクライナ制作のアニメ映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』で、主人公役を演じることが決定した。高塚は劇場映画初出演にして初主演、声優にも初挑戦となる。

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 本作は、騎士に憧れている役者のルスランと王女ミラの身分違いの恋と、2人が悪の魔法使いに立ち向かう姿を描いたファンタジー・ラブストーリー。東欧を代表するアニメーションスタジオ・Animagradによって制作され、ウクライナ制作のアニメーション映画として日本初の劇場上映作品となる。英題は『THE STOLEN PRINCESS』。

 Elles Films株式会社の代表取締役である粉川なつみが、ウクライナの映画業界への貢献を目的に、ほぼ全財産で日本上映権を購入。その後、全国規模の劇場公開と日本語吹替版の制作を目指して開始したクラウドファンディングには約700人が参加し、約950万円が集まった。その盛り上がりを受け、株式会社朝日新聞社、株式会社KADOKAWA、株式会社ねこじゃらしユナイテッド・シネマ株式会社といった企業も本プロジェクトに賛同し、製作委員会が発足した。

 主人公・ルスラン役を演じるのは、INIの高塚大夢。ルスランは、鳴かず飛ばずの役者として生計を立てながらも、国を守る騎士に憧れている青年。ある日、王宮から抜け出した王女・ミラと運命的な出会いを果たし、一瞬にして恋に落ちる。しかし、彼女は悪の魔法使い・チェルノモールの魔術によって、ルスランの目の前で連れ去られてしまう。ルスランは愛するミラを救出するため、危険と隣合わせの魔法の国へ冒険に出ることを決意して…。

 高塚は、「日本初上映のウクライナ映画である本作品。三流役者という肩書きがありながら、騎士に憧れ、愛するミラを救うため不器用なりに困難に立ち向かっていく主人公ルスラン。その姿は、自分と重なるところも多く、等身大で演じられた部分も多かったと思います」とコメント。

 「吹き替え初挑戦ということもあり、時間があれば台本を読み込んでいましたが、読めば読むほど、登場人物の隠れた魅力に気付かされる、とても素敵な作品です。声優のお仕事は、以前から自分でも挑戦してみたいと思っていました。それがこのような形で実現でき、大変嬉しく思います。この映画の魅力が、少しでも多くの方に届けばいいなと思っております」と呼びかけている。

 併せて解禁された日本版ビジュアルには、主人公・ルスランとヒロインのミラが大きく映し出され、2人が悪の魔法使いに立ち向かう姿と、“ファンタジー・ラブストーリー”という作品性を表現。「愛する人を守るため、いま戦う――」とのキャッチコピーは、今なお続くウクライナ侵攻で戦う現地の人々とリンクし、本作で伝えたいメッセージを表している。さらに、ルスランとミラが冒険で出会う仲間たちや、愛くるしい表情を見せる動物、魔法の世界に生きるドラゴン、悪の魔法使い・チェルノモールらも描かれており、個性溢れるキャラクターも確認できる。

 アニメ映画『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』は、2023年秋全国公開。

『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』メインビジュアルと吹替のINI・高塚大夢 (C) 2018, SSVG EAST FUND INVESTMENT LIMITED (C) 2018, “ANIMAGRAD” LTD (C) 2018, Ukrainian State Film Agency (C) 『ストールンプリンセス:キーウの王女とルスラン』製作委員会