ゴールデンウィークの恒例イベント『DINO-A-LIVE ディノサファリ（DINO SAFARI） 2023』が、4月27日(木)から5月7日(日)まで、渋谷ヒカリエ9階のヒカリエホールにて開催される（全33公演）。開幕を前に、登場する恐竜たちを生み出している株式会社ON-ART社の代表取締役・金丸賀也氏をはじめ、日替わりで公演を盛り上げるナビゲーター役の中村麻里子、山本匠馬、高山猛久が取材に応じ、見どころと意気込みを語った。
株式会社ON-ART社が15年以上の歳月をかけ開発したリアルな“恐竜型メカニカルスーツ”が観客の目の前で自由に歩き回り、まるで観客自身が恐竜の世界に入り込んだかのような体験ができる“恐竜サファリ”プロジェクト、それが『DINO-A-LIVE ディノサファリ（DINO SAFARI）』だ。もしも恐竜に本当に出会えたら？ そんな夢を味わえる体験型ライブエンターテインメントが今年、「あらたな世界へ向かう」をコンセプトに、パワーアップして帰ってきた。
今年の目玉は、初登場となる鎧竜アンキロサウルス。トゲトゲとしたフォルムが特長で、約8メートルの大きな体と背中にある鎧のような装甲から、巨大な戦車のようだと評される植物食恐竜だ。白亜紀後期に北アメリカに生息し、三角形のトゲがある頭は、板状の使い骨に覆われている。ハンマーのような骨の塊がある尾の先で敵から身を守ったとされており、『DINO-A-LIVE ディノサファリ（DINO SAFARI） 2023』では狂暴な肉食恐竜アロサウルスとの対決が、大きな見せ場になっている。
金丸氏は「やっと、鎧竜の1種を完成させることができました。私たちにとっては、記念すべきこと」と完成度に自信を示し、「僕らも作ってみないと、どんな恐竜にできあがるか分からないんです。これからも、体験でしか伝えられないことを追求しながら、皆さんには多種多様な恐竜たちの世界、生き物の多様性の素晴らしさを体験していただければ」とアピールした。今回は、アンキロサウルスの登場パートで、子どもたちが実際にアンキロサウルスを間近で観察できるコーナーもあり、“体験”の言葉がふさわしいイベントになりそうだ。
アンキロサウルスに加えて、初登場するのが、ユニークな見た目が特徴のゲオステルンベルギアだ。白亜紀後期の北米沿岸部に生息していた大型翼竜で、翼を左右に広げると、その長さは3～6メートルにも及ぶ。頭部にクレストと呼ばれる突起があり、これは彼らが他の種や、年齢、性別を見分けるためのディスプレイ用の構造だったとされている。
さらにティラノサウルスとアロサウルス、ティラノサウルスとトリケラトプスが繰り広げるバトルシーンなど、『DINO-A-LIVE ディノサファリ（DINO SAFARI）』の醍醐味といえる見せ場も多数。冒頭では恐竜の死骸を食べていた、どう猛な肉食恐竜のユタラプトルが、つがいとなり、求愛のダンスを披露するシーンは、子どもたちに脈々と受け継がれる生命の尊さを伝えている。
研究結果から恐竜の生態をより忠実に再現するライブショーとしての迫力に加えて、来場者を恐竜の世界に導くナビゲーターと、冒険の安全を守るレンジャーたちによる解説にも工夫が凝らされている。3年連続でナビゲーターを務める中村は「生で動く恐竜が見られるエンターテイメントは、ディノサファリ（DINO SAFARI）だけ。リアルな恐竜を間近で感じていただけるように、ライブ感を大切にしていきたい」と意気込み。「僕自身も童心に帰って、子どもたちと一緒に楽しめるショーにしたい」（山本）、「甥っ子が見に来てくれる予定なので、自分も皆さんと楽しみながらナビゲーターを務めていきたい」（高山）と抱負を語った。
公演が行われる渋谷ヒカリエホールAに隣接するホールBでは会期中、物販に加えて、大好評の化石発掘体験、恐竜変身マスク制作、オリジナル缶バッジの制作、立体恐竜ペイント、恐竜すくいゲームが楽しめるワークショップ「わくわくDINOワーク」が開催される（別途参加料金が必要）。
また、ホールAホワイエでは、古生物の復元画を描く動画や、古生物関連の旅動画などを中心に投稿している高校生YouTuber「チャンネルD」が、本公演のために描き下ろした初公開のイラスト（トリケラトプス・プロルススとティラノサウルス・レックスの頭部）をパネル化して展示しているので、こちらもお見逃しなく。
『DINO-A-LIVE ディノサファリ（DINO SAFARI） 2023』
4月27日(木)～5月7日(日) ※全33公演
渋谷ヒカリエ9階ヒカリエホール
https://dinosafari.jp/
■チケット情報
https://w.pia.jp/t/dinosafari/
取材・文・撮影：内田涼
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