大谷翔平

読売ジャイアンツ選手の江川卓氏が自身のYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』で、大谷翔平選手の165キロやスピードガンのメカニズムについて解説した。

【動画】江川卓氏がスピードガンのメカニズムを徹底解説


■投手の球速に持論

佐々木朗希投手が日本最速タイとなる165キロを計測した話題をきっかけに、投手の球速やスピードガンについて語った江川氏。

同氏は「われわれが試合をやっていたころの画面を見ると、137キロとか 145キロの表示しか出てなくて。いつごろ スピードガンのスピード感が変わったかっていう話なんですね」と指摘する。

その後「投げる瞬間が1番速く、減速していく」と説明し、「われわれのときはバッターが打っているところを計測していた。これプラス実際に科学的に証明すると、だいたい13キロ。 落ちる人は15キロ減速するわけですから元々はプラス15 キロなんですよ」という。

「 昔のテレビ表示140キロって 例えば1980年ぐらいに表示された人は、今の表示で言うと153キロのボールを打っていたと考えていただくとちょうどいい」と語った。


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■どこで場所が変わったのか?

さらに江川氏は「どのへんで初速をとるようになったのかわからない」「できるだけ速いのを取れるように修正できるということを聞いたことがある」などと首をひねる。

続けて「僕が聞いて調べた結果を報告すると 、3センチ以上の物体を1メートルだか3メートルだか、移動したときにスピードに反応するっていうふうに聞いてます」と解説する。

その後もスピードガンについて語り、江川氏は「球場の高いところからスピードガンを初速に当てているところが1番早く出る」と淡々と説明をした。


■大谷選手の165キロも?

江川氏は「しかもショートバウンドをすることによって、スピードガンに向かってこない 1番離れたところに投げますから、ショートバウンドするボールが1番速く出るんです」と指摘。

そして「過去に計測された今回の佐々木さんのは高かったんですけど、大谷さんの165キロもショートバウンドだったんですよ。なぜかと言ったら、1番スピードガンから反応する角度がつきやすい。そこの反応をするものが1番速く出る」とコメントした。


■自身は164キロ?

自身のスピードには「僕はショートバウンドを投げると速く出るのは知っていたけど、下に投げたくなかったら、投げなかっただけでね」とコメント。

さらに「原理をみなさんは知らないので、今の投手はすごく速くて、昔の投手は遅かったって判断をされることがよくある。だから江川卓は高校時代が1番速かったと言う人が多いんですけど、そうではないんですけどね」と話す。

スタッフが「江川さんのテレビ表示の最速は151キロだったので、実際には164キロぐらいですね」と質問すると同氏は「そうです。そうです」と笑っていた。

■江川氏がスピードガンを語る


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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治

大谷翔平の165キロも… 江川卓氏がスピードガンを「速く出す方法」を解説