毎週木曜夜10時より、日本テレビ系にて放送中の「ダウンタウンDX」。5月4日(木)は「貧乏性な芸能人集結SP!」と題し、火将ロシエル、春日俊彰ゴールデンボンバー鬼龍院翔松本明子ら、「貧乏性」が染みついている芸能人が集結。「ちょっと気になるムダ遣い」や「どうしても捨てられないもの」などについて、ダウンタウンとトークしていく。

【写真】貧乏アイテムについて浜田雅功に熱弁するアンミカ

そんな中、WEBザテレビジョンでは収録を終えたアンミカに独占インタビューを敢行。今回の収録の感想や見どころを語ってもらうだけでなく、すっかりおなじみとなったポジティブなメッセージで「五月病」に悩む人たちへエールを送ってもらった。

■「貧乏性」と「貧乏時代の生活が抜けない性分」がある

――今回の収録に参加されていかがでしたか?

皆さんのお話の中に、いわゆる「貧乏性」と、「貧乏時代の生活が抜けない性分」という2パターンがあって、どちらもすごく面白かったです。例えば春日(俊彰)さんだったら徹底して貧乏性な方でしたし、松本(明子)さんは“昭和の方特有”の物を大事にする方でしたし。

メッセンジャーの黒田(有)さんは、こわもてだけどかわいらしいところがあるんだなと思いました。最後カリメロのコップを両手で大事そうに抱えてましたからね、壊れなかったからホッとして(笑)。めっちゃかわいかったです。

――今回は「貧乏性な芸能人集結SP」というテーマでしたが、共演されたゲストの皆さんのエピソードで特に印象に残ったものはありましたか?

火将ロシエルちゃんが白米のことを“しろめし”って言うところ(笑)。私もそうだったんですが、貧乏だった人って結構“白ご飯”って言いがちで。色の付いたご飯じゃなく白いご飯を食べてきた子にとってはそれがごちそうなので、そこで「ロシエルちゃんも本当に苦労してきた子なんだな」と思いました。

ロシエルちゃんが「ご飯やおかずはすべてラップの上に乗せて食べる」というのは今の若い方々にはよくあるみたいで驚きましたけど、貧乏性っていうだけではなくて、「ラップなら洗わんでええし簡単やん」みたいな、とことんミニマムな生活っていう部分もきっとあるんだろうなとは思いましたね。

■火将ロシエルの境遇に重なる部分も…

――ロシエルさんは、ご実家のお話もすごかったですね。

実はうちの実家も築80年なんです。マウントになっちゃうと思って収録では控えたんですけど(笑)、本当にロシエルちゃんのご実家とうちの実家がそっくりだったのでびっくりしました。「あぁ、分かる分かる。こういうところで育った感じ!」と。

うちも猫を飼っていたので、猫が外と行き来できるよう扉に穴が開いているんですけど、やっぱりそこから虫が入ってくるんです(笑)。私は虫が大嫌いなので、毎日がその攻防戦でしたね。

――アンミカさんのお父さまのエピソードも強烈でした。

お父さんは普段すごく穏やかなのに、眠りを妨げられるのが本当に苦手で。寝ぼけたまま猫に大変なことをしてしまって、私が新聞配達に行こうと思ったら「なんでこんなことになる!?」って(笑)。いろいろな性分があって面白かったですよね。

■失敗を「“次に生かすぞ”というエネルギーに変えて」

――アンミカさんは近年、バラエティー番組などでポジティブなメッセージを伝えられていて、若い方々にも非常に支持されていらっしゃいます。放送が5月4日(木)ということで、「五月病」になってしまったという方も出始める時期ですが、そんな方々へ向けてエールをお願いします。

まず、世の中の成功者は驚くほど失敗をしています。成功している人ほどたくさん失敗をしているんですよ。その失敗から発見と学びを得る。それを未来に生かしてきたからみんな成功しているので、失敗をほとんどしていない人なんて成功していません。それは安全な道を何となく過ごしているだけ。

失敗というものには、絶対に「学び」と「発見」のチャンスが詰まっているので、その学びと発見をまず見つけ、“次に生かすぞ”というエネルギーに変えていきましょう。若い時の失敗なんて誰も覚えていません。若い時は失敗しないと学べないんですもん。すると、誰かが注意してくれたり「こうするんだよ」と教えてくれる。「失敗は道しるべ」ですから。

■30歳になって訪れた転機

――そんなアンミカさんご自身の、今だから語れる失敗談があれば教えてください。

ありすぎてどれから言おうかなという感じやなぁ。私にとっておしゃべりの仕事の礎になった番組があります。昔、NHK大阪の番組で、人間国宝の方々をお招きする番組のサブキャスターオーディションがあったんですが、当時、30歳になって留学先の韓国から日本に帰ってきた頃で、本当に仕事がなくて焦っていたんです。

そんな時にこの番組のオーディションを受けたのですが、開始時間の「15時」を「5時」と聞き間違えて、夕方5時に行ったら終わっていたんですよ…。本当に泣き叫びたい気持ちで、「お願いだからチャンスをください!」とロビーでお願いしていたら、オーディションを全部仕切っている女性が「あなた、うちのお母さんの喫茶店によく来てくれている人だよね」と声をかけてくださって。

私、その方の親御さんが営む喫茶店の常連客だったんです。その喫茶店はよく人の相談に乗るために行っていたんですが、そこで人助けをしていたからそういうご縁がいただけたのかなと…。その日のオーディションに入れてもらったら、ラストだったおかげでインパクトが強くて受かって、最終選考も通ったんですよ。

日本で「冬のソナタ」が放送され始めた時、現地で見ていたのが私だけだったので魅力を語れるとか、その仕事のおかげで韓国への留学経験も生かすことができて。その時に、人にいいこと=“徳積み”をしていると絶対に返ってくるなと感じました。

――失敗からの見事な逆転劇ですね。

大きい失敗をしても、手を差し伸べてくれる人がどこかにいることに感謝です。あの時私があっさり帰っていたらだめだったけど、どうにか熱意を伝えて、「私が間違えていた。どうかチャンスをください」って素直に頭を下げたから今がある。

傲慢(ごうまん)になったり言い訳したりしようとせず、間違えた時は素直に謝って次のチャンスにするために誠実に向き合っていけば、何かそこにはチャンスがあるんじゃないかな…。そう思います。結果「チャンスになった」と思った私の失敗談でした。

■輝く秘訣は「自分で自分の可能性を狭めない」こと

――現在もさまざまなお仕事に挑まれているアンミカさんですが、今後の目標や展望などありましたら教えてください。

「自分に枠を授けない」、自分で自分の可能性を狭めない。「私この年だから」、「私モデルしかしてきてないから」など、言い訳してやりたいことの範囲を狭めることはいくらでもできます。でも、「年齢に関係なくチャンスが来たらチャレンジしてみる」。人生一度きりだから全力で楽しみたいです!

――最後に、今回の放送の見どころと視聴者へメッセージをお願いします。

皆さんが苦労してきたことを笑い飛ばせるというか、「暗闇」を経験した人は「光」に気付くことができるから、人との差も、わびしさも辛さも笑い飛ばせるようになっているんですよね。

落ち込んでいる方には、その根っこの強さを感じ、「みんなこんなに辛くても笑っていられるんだ」と勇気をもらえると思いますし、「私もこんな思いしたことあるよ、あはは!」って自分の失敗談を人に面白く語れるような話術も学べる回だと思うので、ぜひ元気になりたい方に見ていただきたいです!

5月4日放送の「ダウンタウンDX」にゲスト出演したアンミカへインタビューを実施した/(C)YTV