豪快な打撃が持ち味のブリンソンもミスが減らない(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人はシーソーゲームとなった3日のヤクルト戦(東京ドーム)を8-7と勝利。もつれるゲームに決着をつけたのは8回に決勝の逆転4号3ランを放ったブリンソンだった。

 鮮やかな一閃だった。2点を追う8回二死一、二塁、木沢尚文の155キロシュートを完璧に捉えて左翼席に運んだ。ダイヤモンド1周後は、ホームラン時の決めポーズ、バスケットポーズをウォーカーと共に決めてみせた。 

【動画】これでプラマイゼロになる? 走塁ミスをおかしながらも逆転3ランを放ったブリンソン

 一方、試合中にはまたも痛恨の走塁ミスをおかしていた。

 5点を追う3回1死からブリンソンは左翼線への二塁打で出塁すると、一死二塁とし、9番の堀岡隼人の代打で出た門脇誠はセンター左への打球。これを中堅を守る浜田太輝が難なく捕球したが、二走のブリンソンはアウトカウントを間違えたのか、激走。すでに三塁ベースまで走っていたとあって、急いで二塁へと戻ったが、悠々アウトとなった。このプレーで併殺となり、イニングは終了。ベンチの原監督も頭をかきながら、「驚愕のプレー」を見つめることしかできなかった。

 ブリンソンはチームが3点を奪った直後の5回守備でも、先頭長岡秀樹の中堅への打球を左翼の秋広優人と「お見合い」する形となり、ヒットを許した。緩慢な送球もあり、二塁まで進塁を許すと、この日、解説を務めていた巨人OBの松井秀喜氏は「難しいところではありますが…、一つで(一塁で)止めてほしかったですね」とコメント。さらに同じく解説を務めたかつてのチームの絶対エース、上原浩治氏も「そういうところが順位に現れているのかな。走塁にしても集中力を欠くというか」と丁寧さを欠くプレーには、レジェンドOBたちもこぞって厳しい目を向けた。

 ブリンソンは4月6日DeNA戦(横浜)でも走塁ミスをおかしていた。2回1死一塁から左中間を破る一打を放つと、一走の岡本和真の動きを見ずに三塁へ激走。岡本和はストップをかけられていたが、ブリンソンの暴走により、押し出される形で本塁へスタートを切らざるをえず、本塁憤死。さらにブリンソンは三塁進塁したにも関わらず、そのままベンチへ戻ろうとした。明らかにアウトカウントを勘違いしており、チャンスを広げる安打が一気に併殺打となり、このボーンヘッドには原監督も「2度と起こってはいけないプレー」と話していた。

 再び繰り返されたボーンヘッド。ミスを取り返すべく、この日は5回に特大の3号2ラン、8回に決勝の4号3ランと2本塁打を含む4安打5打点と大爆発。それでも試合後の原監督は「劇的なスリーランで勝つことができましたけど、もう少しピリっとしたゲームをしないと」と、大味となった試合内容を反省、次に生かしたいとした。

 ネット上でも、この日のブリンソンのプレーには「一体何回繰り返すの?」「いくら活躍してもプラマイゼロにはならない」と冷めた声も上がった。

 最大6点差をはね返した劇的勝利も細部にミスが出たのはいただけない。今後もお騒がせブリンソンのプレーは様々な意味で注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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