ナポリルチアーノ・スパレッティ監督が歓喜した。

セリエA優勝が目前のナポリは4日の第33節でウディネーゼのホームに乗り込み、1-1のドロー。この試合も引き分けだったが、0-1の52分にビクター・オシムヘンのゴールで追いつき、5試合を残して33年ぶりのスクデットを手にした。

クラブに3度目の栄冠をもたらしたスパレッティ監督は『DAZN』で「我々みたくハードワークに慣れた者たちにとっての問題は勝利を十分に満喫するのに苦労すること。常にすべきことがあり、喜びもつかの間だ」と語り、心境を続けた。

「サポーターが喜ぶ姿を目にするのは私にとって最大の感動だ。彼らは幸せを伝えてくれる人たち。問題は街全体の気持ちを背負うような、ここまでの到達点だった。この瞬間を思い出すからこそ、人生の難局を乗り切れる人たちがここにいる。この人たちはすべての喜びに値するよ」

「彼らに喜びを与えられ、私は今、よりリラックスしているのかもしれない。このファンたちは偉大なコーチが現れては去っていくのを見てきた。ディエゴ・アルマンド・マラドーナプレーも目の当たりにしているし、その庇護がこの優勝にも感じられるのかもしれない」

また、今季を迎えるにあたってカリドゥ・クリバリ、ロレンツォ・インシーニェ、ドリエス・メルテンスら長年の中心選手が揃って退団した昨夏を振り返り、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内維持を目標にやっての結果に胸を張った。

「『まだ一緒にやって3年目のシーズンだ』というコーチの言葉も耳にするが、勝つためにはプレッシャーがかかってくるもの。第一の目的はCLの出場権を維持することだったんだ」

「昨夏、チームに抗議する者がいたが、私はそれが好きではなかった。スクデットに挑戦しなければならないと言っても、人々は文句を言い、私が先走った、あるいは一線を越えたと感じたのだろう」

「だが、私が言わんとするのは選手の力を最大限に引き出すこと、そして、それを継続するためのメンタリティを持つことだったんだ」

そして、感謝の言葉も。まず「この喜びにふさわしい選手たちに捧げなければならない」と選手を労いつつ、サポーターをはじめ、クラブ関係者全員に自身の家族にもタイトルを捧げた。

「この喜びにふさわしい選手たちに捧げなければならない。もうひとつはナポリファンのみんなだ! 最後に、ナポリのなかで働くすべての人たち、私のスタッフ、ジュントーリ、仕事をしてくれたクラブに捧げる。そして、娘のマティルデ。もちろん、私を後押ししてくれた家族全員にも。友人たち、そして弟のマルチェロにも」