マッツ・ミケルセンが、5月6日に大阪・インテックス大阪で開催された「大阪コミックコンベンション2023」(略称:大阪コミコン2023)内の「マッツ・ミケルセン登壇&『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』特別ステージ」に登場。今後チャレンジしてみたい役についてや、6月30日(金)に全世界同時公開となる出演映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の見どころなどを語った。

【写真】さすがのファンサービス!客席に向けて投げキッスを送るマッツ・ミケルセン

■“北欧の至宝”が大阪コミコンにも参戦

テレビシリーズ「ハンニバル」のハンニバル・レクター役や映画「007/カジノ・ロワイヤル」のル・シッフル役、「ドクター・ストレンジ」のカエシリウス役、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」のゲイレン・アーソ役など、さまざまな作品で強烈なインパクトを残し、世界中のファンをとりこにしてきた“北欧の至宝”ことマッツ・ミケルセン。今回はアメコミ系映画ライターの杉山すぴ豊の進行でトークを行った。

ファンの大きな声援と拍手に手を振って応えながら登壇したマッツ・ミケルセン。杉山と通訳担当にも歩み寄ってガッシリ握手を交わした後で着席し、「コンニチハ!オオサカ~!」と日本語であいさつ。

杉山から「東京コミコンにも来てくれて、今回大阪コミコンにも参加したいということで駆け付けてくれたということは、すごく日本のファンのことを気に入ってくれたんじゃないでしょうか?」と聞かれると、「ハイ!」と日本語で即答し、大歓声が沸き起こった。

■悪役とはあまり思っていないんです

ファンから寄せられた「なぜマッツさんはこんなにいい方なのに、悪役が似合うんですか?」という質問に、「アクセントが面白いからかなと思います」と答え、「これは皆さんも思われるか分からないんですが、私自身は悪役とはあまり思っていないんです。コインの裏表のように、人のダークサイドがあると思っていまして、それをできるだけ表現できるようにしております」と、悪役を演じる上でのポイントを明かす。

これまで印象深いキャラクターを多数演じてきたマッツは、今後チャレンジしてみたい役について聞かれると「ずっとゾンビになりたかったんです。本気で!」と答え、「ただ、ゾンビを演じる上での問題は、作品の中ですぐに死んでしまうというところ。なのでメインキャラクターがゾンビの作品に出てみたいなと思います」と、展望した。

今後のキャリアの話で、6月30日(金)に全世界同時公開となる出演映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の話題も。作品のオファーを受けた時のことについて、マッツは「とってもハッピーです。オファーを頂く1週間前に友人と話をしていて、『今までマーベルも出たし、スター・ウォーズも出たし、足りてないのはインディ・ジョーンズですね』と言われたところで、その1週間後に電話(本作のオファー)を受けたんです。なので喜びのテキストメッセージを送りました」と、意外なエピソードを告白。

そして、今作で演じる“インディ・ジョーンズの宿敵”フォラーという役どころについて「全部言ってしまいたいんですけど、そしたら皆さんを(ネタバレを防ぐために)殺してしまわないといけないんで…」とジョークを飛ばしつつ、「今お話できるのは、このキャラクターは科学者で、1930年から40年代にドイツにいた人です。ピンとくる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?」と紹介。

続けて、作品の見どころを「自分が出たところですと、電車での結構長いシーンがあるんです。かなりドラマチックできれいなシーンになっていますので、楽しみにしてください!」とアピールし、「日本は本当に美しい国です。皆さんとても素晴らしいので、そのまま変わらずにいてください。また来ます!」とファンにメッセージを送り、ステージを後にした。

■「大阪コミコン」とは

コミコン」とは「コミックコンベンション」の略。1970年ゴールデン・ステート・コミック・ブック・コンベンションとしてアメリカで開催されたイベントが原点で、漫画を中心としたポップカルチャーの祭典で、日本では2016年に「東京コミコン 2016」として初開催。第1回から毎年、海外の有名俳優や著名アーティストとのコミュニケーション、映画で使用されたプロップ(小道具)の展示・撮影、コスプレイヤー同士の交流の場などを設け、過去には東京コミコンの永久名誉親善大使スタン・リーや、クリス・ヘムズワース、ヘイデンクリステンセンなど、豪華セレブゲストが登場している。

なお、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズや「スター・ウォーズ」シリーズはディズニープラスで配信中。

◆取材・文・撮影=月島勝利

マッツ・ミケルセンが「大阪コミコン2023」に登場/※ザテレビジョン撮影