2023年5月1週目、ジャンク品のPlayStation5(以下:PS5)を購入し、修理する動画が急上昇にランクインした。投稿したチャンネルは「おじおじ ジャパン」。男性が運営しており、登録者数26万人を誇る人気チャンネルだ。ジャンク品修理に定評があり、またトークのおもしろさで人気を集める当チャンネルを、今回深掘りしていきたい。

参考:おじおじ ジャパンが購入した7700円のPS5

 おじおじ ジャパンは、ジャンク修理が得意な男性(名前:おじおじ)が運営するYouTubeチャンネル。顔出しはせず、手元で修理する様子を動画で投稿する。ゲーム機やパソコン、周辺機器などを修理しているのだが、メインで取り扱うのはジャンク品、製品として本来の機能を失っているものだ。もはや製品としての体をなしていないジャンク品の愉快さ、それを見事な手つきで修理するおもしろさなどを楽しめる。実はおじおじは、電気系の知識が豊富ではないらしく、自身を「にわかジャンカー」とも称する。しかし、ジャンク品修理に興味があった彼は、YouTubeやブログで勉強して修理の技術を身につけているというから、驚きだ。

 本動画は、7,700円で購入したジャンク品のPS5を修理する企画。希望小売価格で値段を比較すると、2023年5月4日時点で60,478円(税込)であることから、約1/13の価格で購入したことになる。破格の値段で手に入れたPS5を開封してみると、本体にネジが入り込んでおり、さっそくジャンク品の洗礼を受けていた。さらに本体を分解してみると、冷却用ファンやドライブユニットが外されており、メイン基板も雑に解体された跡が確認できる。この後見事な技術で修理を試みる様子や、思わず笑ってしまうほどの本体内部の雑さがおもしろいので、詳しくはぜひ動画を見てほしい。

 おじおじ ジャパンの動画はもちろん修理する過程もおもしろいのだが、特筆すべきは彼のトーク力の高さ。当チャンネルは20~30分以上の長尺動画が多いのだが、その中でセンスのよいトークを織り交ぜるのでおもしろく、長い動画も飽きずに視聴できる。また、おじおじの声質もあるだろうが、終始丁寧に喋るので、視聴者としても非常に聞き取りやすい。実際、ジャンク品修理をやったことはないが、彼の喋りのおもしろさに惹かれて視聴する視聴者も多い。トークのうまさは、解説が必須のレストア動画と相性がよく、うまく掛け合わさって登録者数26万人という人気を集めているのだろう。

(小川遼)

動画サムネイルより