なかなかチームが浮上できず、頭を悩ませる原監督(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は6日の中日戦(バンテリンドーム)に1-2と敗れ、6カードぶりの負け越し、細かいミスも響いた。

 先発のグリフィンは7回6安打1失点と試合を作った。一方、この日は坂本勇人ブリンソンが共にコンディション不良で先発オーダーから外れた。広いバンテリンドームで長打力を備えた選手を欠くことで、一気に苦しい展開に。

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 1-1で迎えた8回無死一塁の場面では中山礼都送りバントを決められず。前日5日の試合でも1点をリードする4回無死一、二塁の場面でブリンソンが送りバントを失敗。この試合では先発の横川凱も同じく1点をリードする5回無死一塁の場面でスリーバントを試みて、失敗する場面があった。

 昨年、チームは20本塁打以上をマークする選手が5人出ながら、リーグ4位に沈んだ。チームの低迷には犠打数(73)犠飛数(15)ともにリーグワーストとなったことで一発頼みとなり、打線がつながりを欠いたことも敗因とされた。

 「一発頼みではない打線」を目指す中、チーム改革を期待され一軍首脳陣に加わったのが川相昌弘総合コーチだった。

 川相コーチといえば、言わずとしれた「バントの神様」。現役時代は優れたバットコントロールで通算533犠打の世界記録を打ち立てたことで知られる。

 昨年、シーズン終了後に行われた秋季練習では打撃練習で「バント専用レーン」も登場、各選手にバントへの意識づけを徹底。今春、宮崎で行われた春季キャンプでも「川相塾」は継続されたが、ここ最近は再びバントミスが目立ってきている。

 試合後の原監督は「ミスがクローズアップされる打線は駄目な打線。いかに9人でカバーし合うか、つなげられるか」と攻撃陣にゲキを飛ばした。

 ここにきて打線が上向きだっただけに、なかなかかみ合わない状況に頭を悩ませる指揮官。投打がかみあっての快勝はいつとなるのか。ファンにとってもやきもきする日々が続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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