TVアニメ「天国大魔境」(毎週土曜夜10:00-10:30ほか、TOKYO MXほか/ディズニープラスで定額制見放題独占配信)の第6話が5月6日に放送・配信された。マル(CV:佐藤元)とキルコ(CV:千本木彩花)による、いわゆる“思春期”の男子っぽいほほ笑ましいやりとり、“ラブコメディー感”強めのエピソードに、思わずほっこりとしてしまった。(以下、ネタバレがあります)

【写真】“くだらない条件”を真に受けたマルが奮起!

■「100%安全な水」を目指すが…

同作は、「月刊アフタヌーン」(講談社)で2018年から連載されている石黒正数による人気漫画が原作。連載開始直後から話題を集め、2018年12月には異例の速さで「このマンガがすごい!2019」オトコ編第1位にランクインした話題作であり、原作ファンにとって待望のアニメ化となる。

未曾有の大災害から15年後、廃虚となった日本の地には“人食い(ヒルコ)”と呼ばれる異形の化け物が巣食い、人々は細々と身を寄せ合って生きていた。東京・中野で便利屋を営むキルコは、マルを「天国」に連れて行く、というボディーガード依頼を引き受け、マルと共に「天国」を探しながら旅していた。一方、壁に囲まれた美しい世界で暮らす子どもたちの一人、トキオは「外の外に行きたいですか?」という謎のメッセージを受け取ったことをきっかけに、当たり前の日常に違和感を抱き始める、というストーリー。

手に入れた地図を基に「100%安全な水」を目指すマルとキルコ。道中、野生のクマに遭遇した2人はピンチに陥り、キルコの「胸を触らせてやる」という条件に奮起したマルの活躍もあり、なんとかクマを退治することに成功。ホテルに戻り、寝ようとするキルコに対し、「何か忘れてないか?」と迫るマル。2人がもみ合っていると、ホテルを経営する少女が入って来て「ここはそういうことをする場所じゃない」と注意し、マルを別部屋に連行する。

しかし、その少女が今度はマルを誘惑して迫り、ちょうど2人が密着しているところでキルコが部屋を訪れ、“関係を誤解”するという…どこぞのラブコメ的な展開に。

■ユルいシーンにSNSも好反応

ヒルコだと思って対応していたら野生のクマだったり、くだらない条件にマルが奮起したり、変な誤解をしたり、思わずクスッとしてしまうシーンのオンパレードに、SNS上では「マルくん可愛い」「ラブコメ回面白かった~」「思春期丸出しで大笑い」といったコメントがあふれた。それに加え、残酷な描写、怖いシーンも遠慮なく描く本作とのギャップに「こういうシーンがあるからついていける」という声もあった。

◆文=原田健

「天国大魔境」第6話が5月6日に放送・配信された/(C)石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会