7日、明治安田生命J1リーグ第12節のヴィッセル神戸vs横浜FCノエビアスタジアム神戸で行われ、3-0で神戸が勝利を収めた。

前節はアウェイでの名古屋グランパスとの首位攻防戦で土壇場に追いつかれて勝ち点1に終わった神戸と、アルビレックスとのホームゲームを1-0と制し、今シーズンの初勝利を収めた。

神戸は前節から3名を変更。マテウス・トゥーレル、出場停止の齊藤未月、井出遥也が外れ、本多勇喜、大﨑玲央、佐々木大樹を起用した。

対する横浜FCは1名を変更。近藤友喜が外れ、中村拓海を起用した。

順位表の一番上と一番下の対決。今シーズンは対照的なパフォーマンスとなっている両チームの対戦は、ホームの神戸がペースを握って前半を戦う。

開始10分に神戸がカウンター。相手CKの流れからボールを持ち出した汰木のスルーパスに抜けた武藤が受けると、右でフリーだった佐々木に展開。佐々木はボックス手前から右足を振り抜くが、シュートは惜しくもクロスバーを叩き、ゴールとはならない。

試合は神戸のペースで進んでいき、横浜FCはなかなか良い形で攻撃を仕掛けることができず。神戸の前からのプレスにも苦しみ、ボールを繋げず、我慢する展開を強いられる。

神戸は34分にも大きなチャンス。左サイドを汰木が仕掛けるとボックス左から浮き球のクロス。ファーサイドへと緩いボールが上がると、大迫がヘッド。しかし、これはクリアされてしまう。

耐える時間が続いている横浜FCだったが、38分にアクシデント。古巣対決でもあった小川慶治朗が負傷交代。坂本亘基が起用された。

神戸もなかなかチャンスを活かせない中、45分にチャンス。左サイドからのクロスをブローダーセンがファンブル。こぼれ球を処理しにいくが、大迫が先に反応。手で大迫を倒してしまう形となり神戸にPKが与えられる。キッカーの大迫は冷静に左端に決め、神戸が前半を1-0でリードして終える。

後半もは両チーム共に交代なしで迎えた中、神戸がギアを上げて押し込むことに。52分には自陣でボールを奪ってからカウンター。左サイドに展開し、汰木がボックス手前から右足一閃。これはGKブローダーセンがセーブしたが、跳ね返りを拾った大迫が冷静にコントロールしてゴール左へ蹴り込み、リードを2点に広げる。

さらに54分にも神戸が追加点。左サイドのスペースにロングスルーパス。汰木が走り込むが中村が対応してチャンスにならないと思われた。しかし、GKに戻そうとした中村が空振り。すると汰木が転びながらも拾って折り返すと、走り込んでいた佐々木は合わせるだけ。一気にリードを3点とする。

集中力が切れたのか、直後にも横浜FCはミスからピンチ。今度は武藤がチャンスを迎えるが、シュートはブロックされる。

リードを奪っている神戸は64分に佐々木を下げてアンドレス・イニエスタを投入。先日は早期退団の報道が出ている中、今季3試合目の出場となった。

神戸がペースを握りながら、横浜FCもなんとか反撃に出ようという展開。それでもなかなかスコアは動かず、神戸は77分に大迫と汰木を下げて、飯野七聖、泉柊椰を入れて温存する。

すると80分にはイニエスタがスルスルと持ち上がり、ボックス手前中央からミドルシュート。上手い形でシュートまで行くが、GKブローダーセンがセーブする。

神戸は危なげなく試合を進めていたが90分にアクシデント。酒井が左腿裏を痛めた様子でピッチを後に。マテウス・トゥーレルとリンコンがピッチに送り出される。

最後まで危なげない試合を見せた神戸はそのまま逃げ切り3-0で勝利。首位をしっかりキープ。敗れた横浜FCは前節に続いた勝利とはならなかった。

ヴィッセル神戸 3-0 横浜FC
【神戸】
大迫勇也(前46、後7)
佐々木大樹(後9)