農場の敷地内にある小屋の前を通りかかったとき、農場主である男性はか細い鳴き声を耳にして足を止めた。「いったい何が鳴いているんだ?」と、小屋の中を見てみた彼は、そこで小さな子猫たちを発見したんだ。
A man found little kittens in a shed! He was shocked to learn that they were not cats
子猫たちはふわモコでとっても可愛かった。「捨て猫だ!」と思った彼は、子猫たちを家に連れ帰った。
彼は子猫たちにベッドを用意し、ミルクを与えて育て続けた。彼が驚いたのは、子猫たちはとても小さいにもかかわらず、非常に食欲が旺盛だったこと。そして日ごとに…というよりは、数時間ごとに大きくなっていくように思えたそうだ。
やがて彼は奇妙な感覚にとらわれるようになった。子猫たちはどうも、普通の猫とは違うようなんだ。
成長するにしたがって彼らの両目の間は広がり、両耳の間も離れすぎていくような気がした。この段階で彼は、どうやら自分が保護したのは普通の子猫ではないことに気がついたんだよ。
そこで彼は保護施設に相談することにした。子猫たちの種類と、彼らを健康に育てるための世話の仕方を聞くために。
だがそこで聞いた答えは、彼を驚かせるには十分だった。何と子猫たちは家猫ではなく、珍しいマヌルネコの子供たちだったんだ!
マヌルネコは野生の生き物であり、生まれついてのプレデターである。家猫のように人に懐く生き物ではない。そこで彼は、子猫たちを保護施設にゆだねる決心をした。
その頃までに、彼は子猫たちに深い愛情を感じるようになっていた。だが同時に、そうするのが子猫たちにとって一番いいことだと思ったからだ。
子猫たちは施設で大きくなるまで育てられ、いずれは野生の世界へと帰っていくことになる。そしてそこで家族を作り、子供を作り、世代を重ねていくことだろう。
この動画の舞台となったのがどこなのかなど、詳細については説明がないので不明なんだけど、野生のマヌルネコがいるということはロシア、もしくは中央アジアのどこかの国なのかもしれない。この農場主さんの決断には、コメント欄からも賞賛の声が上がっていたよ。
written by ruichan
※この記事はカラパイアの姉妹サイト「マランダー」に掲載されたものです。面白い動物情報を集めたマランダーの方にも是非訪れてみてください。
追記(2023/05/08)本文中の誤字を訂正して再送します。
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