民営の電力エンジニアリング技術サービス企業、杭州経緯信息技術(301390/深セン)が5月8日深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格37.70元に対し、初値は19.31%高い44.98元だった。終値は同11.11%高の41.89元だった。
 
 同社は2003年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。電力エンジニアリング技術サービス、地理情報データサービスを主業務としている。電力エンジニアリング技術サービスでは主に国家電網公司傘下企業などに対して発電、送電、変電、配電各セクションのコンサルティング、設計、施工サービスを提供する。地理情報技術サービスでは、中国聯通、中国電信などの通信事業者や電力会社向けにデータサービスや地理情報スマートアプリケーションサービスを展開する。21年の中国国内電力エンジニアリング技術サービス市場シェアは0.11%。
 
 22年12月期の売上高は4億3328万元(前期比23.03%増)、純利益は7476万元(同11.35%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の4億5219万元(約88億円)は、約61%の2億7613万元を総合エネルギーサービス能力向上建設プロジェクトに、約30%の1億3606万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約9%の4000万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

【深センIPO】民営電力エンジニアリング技術サービスの杭州経緯信息技術、初値は公開価格を19.31%上回る44.98元