中村倫也5月9日に東京・湯島天神宮で行われた映画「宇宙人のあいつ」大ヒット祈願&トークイベントに、伊藤沙莉日村勇紀(バナナマン)と共に登壇した。

【写真】絵馬に願いごとを書いてヒットを祈願する中村倫也、伊藤沙莉、日村勇紀

■中村、柄本時生の演技を絶賛「玄人ウケすると思います」

映画では、人間の生態を調査しに土星から来て23年間も“真田家”の家族になりすまして暮らしていた宇宙人が、地球を離れることになり、残された3日間でやりたいことをやると決め、奮闘する姿が描かれる。

真田家四兄妹の次男・日出男になりすましてきた主人公の宇宙人を中村が、しっかり者の長女・想乃を伊藤、親代わりの長男・夢二を日村が演じている。頼りない三男・詩文を演じるのは柄本時生。

笑えるシーンが多いということで、特にオススメのシーンを聞かれると、中村は「四兄妹で言うと、柄本時生演じる“詩文”の存在が絶妙で玄人ウケすると思います。いろいろポップなシーンがありますが、時生の絶妙な言い方、絶妙な弟感を楽しんでもらいたいです。時生さんの俳優としての腕が総動員されています」と三男・詩文役の柄本時生のシーンを推した。

伊藤は“朝食のシーン”を挙げて、「毎回、日出兄が納豆食べるの、めっちゃ下手くそなんです。地味に格闘していて、たまに夢二に止められちゃうし、そのシュールさを見て共感していただきたい」と語ると、日村が「作品に反映させるというよりは、俺たちを笑かしに来てるような感じなんです。沙莉ちゃんが言わなかったら(観客は)気づかなかったと思いますよ。特にそこを注目することはないですから。でも、ちょっと面白いんだよね(笑)」と、わざとやっていると推測。それを聞いて中村は「作品どうこうじゃなくて、3人が笑わないかなって思ってやってました(笑)」と明かした。

バナナマン日村「“肩にちょっとしたポッコリ”が欲しい(笑)」

中村が宇宙人役ということにちなんで、何か一つ特殊能力を持てるとしたら何がいいかというテーマでのトークも展開。中村は「ずっと思ってるんですけど。話が長くなってもいいですか?」と前置きして語り出した。

ささみって、蒸すとめちゃプリップリでみずみずしくなるじゃないですか。あれ、いいなって思うんです。大人になると肩こりや腰が痛いなんてことがありますよね。そんな時、自分の身体を一回バラバラにして、ほぐして、蒸し器に筋肉だけ入れて、蒸してプリップリにして戻したいなって思うんです」と身体のメンテナンスのための特殊能力が欲しいと説明。「名付けると『自分の筋肉蒸したい能力』ですね。あと、花粉の季節は鼻を取って洗いたい」と話すと、日村も「脱着可能はいいよね。それは俺も欲しい」と同意した。

伊藤は「シンプルに”どこでもドア”」と回答。「本当に瞬間移動したいんですよ。“一瞬家に帰りたいな”って時ないですか? でもさすがに無理ですよね。中空きが2時間ぐらいあれば帰れたりするかもしれないけど、20分とかだったら帰れないじゃないですか。でも、一瞬家に帰りたいんです。家が好きすぎて」とその理由を明かした。

それを聞いた中村は「みんなそうだよね」と同意し、「今日、せっかくいらっしゃるから頼んでみたら?」と、青いスーツを着た日村をイジった。日村は「『フフフフフ、どこでもドアー!』、恥ずかしいわ(笑)」とドラえもんの真似をしてノリツッコミし、場を和ませた。

そんな日村は「こういう話、腐るほどやってきたんですよね。それで行き着いたのが“肩にちょっとしたポッコリ”が欲しい(笑)」と言って、なで肩なのでリュックやカバンを肩にかけた時に落ちてくるのを防止するための出っ張りを希望。さらに、「5本の指から調味料が出るようになりたい。小指から醤油とか(笑)。改造ですね、身体の」ともう一つの願望も明かした。

最後、中村が「この作品は、基本的にはずっと馬鹿なことをやってるんですけど、染みるものが誰しもあるんじゃないかなって思う作品になっています。今日、湯島さんに来ていますが、作品の中でも、とある神社で日村さんが大立ち回りをする、ハリウッドばりのワイヤーアクションもあるので、楽しみにしてもらえればと思います」と見どころをアピールしてトークイベントを締め括った。

映画「宇宙人のあいつ」は5月19日(金)より全国公開。

◆取材・文=田中隆信

家族になりすまして23年間、地球で暮らしてきた宇宙人を演じる中村倫也/撮影:田中隆信