主に家電製品向けのスライドレール製品を手掛ける無錫海達爾正道滑軌(836699/北京)が5月9日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格10.25元に対し、初値は47.31%高い15.10元だった。終値は同47.80%高の15.15元だった。
 
 同社は2012年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。精密スライドレールの設計、生産、販売を主業務とし、製品は主に家電製品サーバー製品などの分野に用いられる。中国国内のほか、ドイツトルコ、タイ、イタリアメキシコハンガリーなど20あまりの国・地域に輸出しており、ハイアールハイセンス、美的といった中国家電メーカーのほか、BSH、エレクトロラックス、パナソニックなど海外メーカーとも提携関係を持つ。
 
 22年12月期の売上高は2億6373万元(前年同期比1.22%増)、純利益は3013万元(同0.24%増)。
 
 新規上場に伴い調達予定の1億8234万元(約35億円)は、約84%の1億5234万元を精密スライドレール自動化生産拠点建設プロジェクトに、約11%の2000万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約5%の1000万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

【北京IPO】家電用精密スライドレール製造の無錫海達爾正道滑軌、初値は公開価格を47.31%上回る15.1元