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イギリスロンドンにあるパラディオ様式の建造物「ホース・ガーズ」では、建物に隣接する広場「ホース・ガーズ・パレード」で毎日衛兵の交代式が行われる。そのためホース・ガーズには大勢の観光客が訪れているが、ある女性が近衛兵の進路を妨害したことから押し退けられてしまった。女性はその場で怒りをあらわにしたことで、ちょっとした騒ぎになってしまったようだ。英ニュースメディア『The Sun』などが伝えている。

イギリス在住のTikTokユーザー「Buska in the park」さんが現地時間1日、イギリス王室騎兵隊の司令部として使用されている建物「ホース・ガーズ」付近で撮影した動画を投稿し、注目を集めた。動画には、門の中央で厳しい表情で警護する近衛兵が、門の両側にいる馬に乗った騎兵のところに向かう様子が捉えられていた。

近衛兵は馬の前まで来ると騎兵と挨拶を交わし、門の反対側にいるもう一方の騎兵のところへ行く。するとそこに観光客と思われる女性が馬の近くに立っており、近衛兵は静かな声で女性に「ここを離れなさい」と注意した。しかし女性は一歩後ずさりしただけで、その場から移動することはなかった。

そして近衛兵が持ち場に戻ろうとした時、彼の進路を妨害した女性は近衛兵に「道を開けなさい!」と注意され、押し退けられてしまった。これに女性は怒りを覚えたのか、手に持っていた筒状のスナック菓子「プリングルズ」の容器で近衛兵を叩いたのだ。

近衛兵はそのまま去っていったが、女性は憤慨しており、その場にいた群衆に「今の見た!?」と近衛兵を非難するように同調を求めた。しかし群衆の中にいた男性から「彼がそこを離れるように言ったのに、あなたは動かなかっただろう!」と叱責されると、女性はますます怒りが込み上げてきたようで、今度は袖を捲って腕を見せ「近衛兵に押し退けられたせいで、腕が折れた」と主張し始めた。

その後、騒ぎに気付いた警察官がやってきて女性に立ち去るよう警告したが、女性はその場にとどまり、今度は馬に乗った騎兵に向かって悪態をついた。そして動画の最後には、再び現れた警察官に立ち去るように言われて、女性は渋々その場を離れている。そんな女性に対して、動画の視聴者からはこのような声があがっている。

「『腕が折れた』だって? その手にプリングルズを持って腕を動かしていたじゃないか!」
イギリスに住んでいないけど、私だってその(近衛兵の進路を妨げない)マナーは知っていたわ。」
「国王の近衛兵は仕事を全うする義務があり、私たちは彼らを尊重する必要があるんだ。」
「この女性は近衛兵に暴行を加え、騎兵に暴言を吐いたのだから、逮捕されるべきだよ。」

多くの人が女性に呆れたようだが、中には「周りの人たちはこの女性を侮辱するような態度をとる必要はなかったんじゃない?」と擁護する声も見受けられた。

なお昨年9月には、英ニュースメディア『The Sun』が近衛兵の仕事内容について紹介しており、彼らは12時間または48時間勤務で「勤務中ににやけたり笑ったりすることは許されない」などの厳格な規則があるそうだ。もし規則に違反した場合には、200ポンド(約3万4000円)の罰金が科せられることがあるという。

ちなみに昨年9月、進行を妨げた女児を怒鳴りつけた近衛兵が物議を醸していた。当時の様子を捉えた動画には「小さい子を怖がらせるなんて」と近衛兵を非難する声があがったものの、一方で「まったく観光に来る人は、ロンドンディズニーランドか何かだと思ってるんじゃないのか?」といった意見も届いていた。

画像は『Buska in the park 2023年5月1日付TikTok「WOMEN @SS#ults THE KINGS GUARD WITH PRINGELS」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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