カカアコエリアにHidden Gem(隠れた宝石)と言えるショップがある。
その名も、アイランド・ボーイ(Island Boy)。
オーナーアンドリュー・マウ(Andrew Mau)氏がキュレートするインテリアや雑貨アイテムは、ユニークなのはもちろん、ハワイでここでしか手に入らないものも多く扱っている。
ハワイ出身のマウ氏は高校卒業後、東海岸で有名なデザイン学校、ロードアイラド・スクール・オブ・デザイン(RISD)に進学し、家具デザインを専攻。
卒業後は東海岸に残って、企業で家具デザイナーとして活躍後、RISDで講師として教鞭にも立った経験の持ち主だ。
 アイランド・ボーイは現在とはコンセプトこそ違うものの、実はロードアイランドで初めてオープンしたという。
ハワイ島から取り寄せるトロピカルフラワーを使ったフラワーアレンジメントビジネスとして確立し、東海岸では珍しい形状をした花や植物は、レストランのディスプレイや商業撮影用の飾りとして需要があった。
その後、2020年に故郷であるハワイへ戻ったマウ氏。
すぐにパンデミックとなり、マスクを製作してはお客へ送る日々を過ごしたそうだ。
その後、カカアコエリアで異色を放つ家具ショップ、フィッシュ・ケーキ(Fishcake)のオーナーと出会い、フィッシュ・ケーキのスペースの一部をアイランド・ボーイとして経営することに。
オープンは、2021年の10月だった。
 店内はおシャレながらも独特な空間だ。
入り口を入ってすぐ、レイを製作するスペースがある。
オンデマンドのシステムを使い、オーダーが入るとマウ氏がレイメイキングをするそうだ。
「希望の色と予算を聞いて、後は自分の感性にまかせてもらって製作しています」とマウ氏。
お客がマウ氏の才能を信じているからこそ成り立つビジネスだ。
お店の奥には小さな工房があり、ここでマウ氏は自身のブランド、マウ・デザイン(Mau Design)の商品の一つであるグリーティングカードの製作も行う。
「スタンプはすべて手彫りで作ったオリジナルデザイン。
時間があるときはここでカード製作をしています」とマウ氏。
カード製作も、スタンプをマニュアルで手押しして作るオールドスクールなスタイルだ。
 アイランド・ボーイに定休日はなく、休みはサンクスギビングとクリスマスくらい。
スタッフが一人いるものの、ほぼお店にいるというマウ氏は、ワーカホリックに違...

カカアコの隠れ家的ライフスタイルブティック、Island Boy