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ドラえもんがタイムマシンに変形する「完全変形ドラえもん」のメディア限定取材会が、本日5月12日に小学館の本社ビルで行われた。

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6000個限定の受注生産で6月28日に発売される「完全変形ドラえもん」は、玩具メーカーのタカラトミーが「トランスフォーマー」シリーズのノウハウをつぎ込み開発したオリジナル設計の変形ロボット。ドラえもんの背中に搭載されたパーツを組み立てると、タイムマシンに変形する。価格は税込1万2903円で、5月31日まで第1次予約を受付中。好評の場合、2次募集の可能性がある。

取材会には小学館のドラえもんルーム編集長で、「完全変形ドラえもん」の企画担当者である石関暁氏が出席。石関氏はこの商品を開発することになったきっかけについて「遡ること2020年。『ドラえもん』が50周年という記念すべき年で、今までにない企画をという思いがタカラトミーさんと意気投合しました」と述べ、「小学校高学年の男子や大人の男性は『ドラえもん』の書籍を熱心に購入する層ではないと思うのですが、その方たちにも面白さを再認識してもらいたい。親子でも遊んでもらえれば」と企画の狙いを明かす。

取材会では石関氏が「完全変形ドラえもん」を実際に手に取り、トランスフォームする様子を初公開。石関氏いわく、慣れると30秒程度でドラえもんからタイムマシンに変形させることができるという。開発にあたり苦労した点については、「変形ロボットというものは基本的に四角いフォルムなのですが、ドラえもんは丸で構成されているので大変だったと聞いています。丸いものから四角いタイムマシンに変形させるのもまた苦労したそうですが、上手い具合に落とし込んでいただきました」と話した。

また取材会では、この商品に付属する5大特典の紹介も。1つ目の小冊子「完全変形ドラえもん完全攻略本」はトランスフォームの仕方から、ドラえもんやタイムマシンの研究、ドラえもんおよびロボット好きの著名人による解説が収められる。2つ目の小冊子「ロボット完全索引ブック」は、石関氏が「この冊子だけでも『完全変形ドラえもん』を買う価値があるのでは」と語るほどの力作。「ドラえもん」50周年記念出版物「100年ドラえもん」に特典として付属した索引巻「引くえもん」のように、「ドラえもん」に登場するすべてのロボットが五十音順で掲載されている。「引くえもん」の内容はてんとう虫コミックスが参考にされているが、同冊子はてんとう虫コミックスには含まれていないエピソードも収録されている「藤子・F・不二雄大全集」から抽出したため「ドラえもん」に登場するロボットを完全網羅。同冊子における“ロボット”も厳密に定義された。

そのほか特典として「完全変形ドラえもん」のタイムマシンをセットすると、時空を旅しているように見える台座も用意。撮り下ろしのジオラマアートボードと、ロボットイラスト界で活躍する吉岡英嗣による描き下ろしのパッケージイラストアートボードも付属する。最後に石関氏は「一見ネタのような商品に思われがちですが、本気で作っている商品です。今後の情報解禁にも期待いただけたら」と述べた。

(c)Fujiko-Pro

「完全変形ドラえもん」