東急電鉄が2023年度の設備投資計画を発表しました。

2023年度は、2021年度に発表した中期事業戦略「3つの変革・4つの価値」で掲げた目標を確実に達成するため総額431億円の設備投資を行うようです。鉄道インフラを適切に維持・更新するための安全投資339億円を中心に、デジタル技術を活用したお客さまサービスや保守業務の高度化によるオペレーション変革、そして沿線エリアでの脱炭素・循環型社会の実現に向けたさまざまな取り組みを実施するとしています。

5/15着工の桜新町駅リニューアル工事後のホームイメージ (画像:東急電鉄

【東急電鉄2023年度の主な取り組み(抜粋)】

<1.安全・安心・環境のさらなる追求>
1)自然災害対策
降雨・浸水対策、耐震・耐雪補強工事の実施
2)さらに安全・安心にご利用いただける環境の整備
踏切障害物検知装置や車内防犯カメラの高度化の実施、五反田駅でのホームドア設置に向けた設計着手、大井町線車両新造に着手、田園都市線大井町線における無線式列車制御システム(CBTCシステム)の導入を推進
3)施設、設備健全性の維持・向上
土木施設、電気設備の維持更新工事や土木構造物の長寿命化工事の着実な実施
4)脱炭素化・循環型社会の実現に向けた環境への取り組み
駅構内照明のLED化の推進、余剰回生電力を駅施設で有効活用する装置の導入

<2.ユニバーサルなサービスの進化>
1)ホームと車両の段差・隙間縮小の推進
2)旅客トイレの整備・リニューアル

<3.都市交通における快適性の向上と課題の解決>
1)東横線での有料座席指定サービスの開始
2)大井町線戸越公園駅付近の連続立体工事へ向けた取り組み

<4.人、街、暮らしをつなげるプラットフォーム>
1)田園都市線地下区間駅リニューアル工事

リニューアル工事後の桜新町駅内のイメージ (画像:東急電鉄

第1弾の駒沢大学駅の2024年度竣工に向けた着実な推進、第2弾の桜新町駅の工事着手
サステナブルな地下駅をめざし、田園都市線の地下区間5駅<池尻大橋駅三軒茶屋駅駒沢大学駅桜新町駅用賀駅>、のリニューアルプロジェクト「Green Under Ground」を開始し、2021年7月より第1弾として駒沢大学駅のリニューアル工事を進めています。)
2)QRコード・クレジットカードのタッチ決済を活用した乗車サービスの実証実験(2023年夏開始予定、※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です)

その他にも、「ワンマン運転を順次開始している東横線において、安全・安定輸送を継続するためのさらなる投資」「駅オペレーションの効率化に向け、駅務機器のさらなる高度化を推進」といったことを実施する予定のようです。
安全性の向上とともに、利便性がますます高まることが期待されますね。

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