インテルが、ラツィオからイタリア代表DFフランチェスコ・アチェルビ(35)を買い取るか否かで頭を悩ませているようだ。イタリアカルチョメルカート』が伝えている。

長らくラツィオの最終ラインを統率してきたアチェルビ。しかし、昨シーズン途中にサポーターとの関係が悪化し構想外となると、今シーズンは買い取りオプションが付いた1年間のレンタル移籍で恩師シモーネ・インザーギ監督率いるインテルへとやってきた。

当初は最終ライン3枚のバックアッパーという立ち位置だったが、シーズンが進むにつれて徐々に欠かせぬ存在に。ここまで公式戦42試合に出場し、イタリア代表DFアレッサンドロ・バストーニやオランダ代表DFステファン・デ・フライらより序列が高いと言っても過言ではない状況だ。

当然、今夏の完全移籍移行が議論され、アチェルビ本人も残留を望んでいるが、首脳陣としてはやはり35歳という年齢がネックに。年俸は150万ユーロ(約2億2000万円)と財政難のインテルでも問題ない額ではあるものの、保有元ラツィオとの交渉は進展していないという。

首脳陣の間でもアチェルビの買い取りを巡る意見は分かれており、最高経営責任者(CEO)のジュゼッペ・マロッタ氏が10日のミラン戦後にアチェルビについて「インテルの選手に相応しい」と語った一方、インザーギ監督は買い取りに慎重な姿勢であるとされている。

最終ラインの要はレンタル移籍で加入中の選手で、その年齢は35歳。インテルは難しい決断を迫られているようだ。

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