吉永小百合が主演する山田洋次監督の映画最新作『こんにちは、母さん』より、母の日である5月14日、本予告篇と本ビジュアルが解禁。併せて、追加キャストとして、加藤ローサ田口浩正、北山雅康、松野太紀、広岡由里子、シルクロード(フィッシャーズ)、明生(立浪部屋)、名塚佳織、神戸浩の出演が発表された。

【動画】精一杯いまを生きる等身大の家族を描く本予告

 山田監督にとって90本目となる本作は、東京の下町でいまこの令和を生きる等身大の家族を描く。『母べえ』『母と暮せば』に続く『母』3部作として吉永の集大成ともいえる作品。共演には大泉洋や、『キネマの神様』に続き二度目の山田組参加となる永野芽郁をはじめ、寺尾聰宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌ら。

 本予告篇は、実家を離れていた息子・昭夫(大泉)が久しぶりに母親・福江(吉永)に会うため帰ってくるシーンで幕を開ける。しかし、久しぶりに会った母は髪色を明るくし、下町での生活を満喫、さらには恋まで…。孫娘・舞(永野)の「先生に言ったの?好きだって」という問いかけに対し、「言ってくれるまで待つの」と答える際に見せる、恋する母の優しい笑顔が印象的だ。

 その一方で仕事、離婚問題、娘の家出に悩む昭夫の姿が描かれ、前途多難な家族の物語が始まることを印象付けている。

 映像の後半では人の温かさであふれた下町の様子も映し出され、家族の新たな出発を予感させる映像となっている。

 本ビジュアルは、こちらも福江のまぶしい笑顔と、自分の知らない変わった母の姿に驚く昭夫の表情が対照的。福江の周りには花の絵が描かれ、笑顔をより一層華やかに見せており、作品の世界観を象徴する温かく優しいデザインに仕上がっている。

 吉永は「紫色が好きだった母の写真の前に、今日つりがね草の花を飾りました。母親経験のない私を、三部作で“母さん”に、起用して下さった山田監督に、感謝の思いでいっぱいです。そして、『母と暮せば』で素晴らしい音楽を創って下さった坂本龍一さん、ありがとうございました。全国のお母さん達、どうぞお元気で佳い一日をお過ごし下さい!」とのコメントを寄せた。

 映画画『こんにちは、母さん』は、9月1日より全国公開。

映画『こんにちは、母さん』本ビジュアル (C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会