興味津々の人が多かったウラルのサイドカー

「個性派も注目必至のバイク」“東京モーターサイクルショー”で見つけた最新モデルをリポート!(外国車 後編)の画像一覧

毎年春に開催されているオートバイの祭典「東京モーターサイクルショー」はライダーにとって興味深いイベントのひとつとなっている。近年はコロナ禍で、開催が中止になったり、制限付きでの開催となっていたが、今年はようやく制限なしで開催がおこなわれた。来場者数も前回の12万3439人から13万9100人と増え、開催期間はほぼ雨という悪天候にも関わらず多くのオートバイに興味関心を持つ人々が会場に足を運んだ。

今回はイベントに行くことができなかった人や気になっていたという人に向けて個性を主張できる海外メーカーの注目モデルをご紹介。イベントは通常開催に戻り、バイクブームを経たことでライダー人口も増え、来年はさらに盛り上がりそうな予感。今回、会場に足を運ぶことができなかった人をはじめ、オートバイに興味、関心のある人は来年、是非とも会場に足を運んでみて欲しい!

1.ネオレトロ&ジャストサイズが魅力「ロイヤルエンフィールド」

外車メーカーの中でも比較的扱いやすく快適に使えるミッドサイズ(250〜750cc)に力を入れ、モダンなスタイリングで幅広い層のライダーたちに注目を浴びているロイヤルエンフィールド 。数あるラインナップの中でも一際、来場者たちの視線を集めていたのが「HUNTER350」、「CLASSIC350」、「METEOR350」の3モデル。それぞれキャラクターが異なり、ファッションや好みに合わせてセレクトが出来るのも見た目にこだわるライダーにとっては嬉しいところ。

シンプルなスタイルが魅力のロードスターモデルHUNTER350はシンプルなロードスターモデルで、コンパクトなフレームに短いホイールベースやアルミキャストホイールで取り回し易く、軽快なハンドリングが魅力。本国ではベストセラーモデルにもなっている。

クラシカル好きも納得の一台CLASSIC350は、1950年に誕生したG2モデルにインスパイアされたモデルでクラシカルなスタイルで個性を主張。ティアドロップタンクキャスケットヘッドランプが特徴となり、全体的にエレガントな雰囲気を漂わせる。また独特の鼓動感も魅力となっている。

フレキシブルにライドを楽しむならイージークルーザーモデルMETEOR350は、ブランド伝統のスタイリングを継承しつつ、新たな取り組みが採り入れられたモダンイージークルーザーで、程よい重厚感を感じさせるボディにスムーズな加速を生み出すエンジンを搭載。またリラックスしたポジションにフォワードステップ、そして単気筒モデルの中でも優れた制動性能を備えるブレーキ類を備え、快適なクルージングを楽しめる。どのモデルも扱いやすく、好みのデザインや主な活用用途によって選ぶことで、きっと良き相棒となってくれる。

2.フランス生まれのスタイリッシュなモデル「プジョーモトシクル」

1898年モーターサイクルを発表し、実は現存する世界最古のモーターサイクルブランドが「プジョーモトシクル」。今年ブランド誕生125周年を迎え、次世代を担うモデル3台がブースに展示され、来場者たちの目を引いていた。そのモデルが「TWEET 125/200 GT」、「PM-01 125/300」、「XP400GP」。

エレガント&クールな大人のハイホイールスクーターTWEET 125/200 GTは、4輪車のようなエッジを効かせた立体的なシルエットに凹凸の多い路面でも安定感のある走りを実現する16インチの大径アルミホイールとストレスフリーでスムーズな走りを実現する空冷125cc&170ccの単気筒エンジンを搭載している。

プジョーモトシクルの新たな歴史を刻むネイキッドスポーツPM-01 125/300は、ブランドの原点を表すモデルとして作られた新生プジョーモトシクル 初のMT式のモーターサイクルで、ダイナミズムとエレガントさを兼ね備えたボディに軽快な走りを実現する水冷124.8cc&292.4ccの単気筒エンジンを搭載。剛性に優れる倒立フォークにプリロード調整機能付きのリヤサスペンション、そして放熱効果の高いブレーキディスクとデュアルチャンネルABSでクラスを超えた足まわりが魅力。

旅を満喫可能な快適オフロード対応スクーターXP400GPは、4輪の分野で人気のSUVインスパイアされて作れたオフロード対応のビッグスクーターで、存在感溢れるアグレッシブなデザインのボディにパワフルな399ccの水冷単気筒エンジンを搭載、またコネクト機能付のフルカラーTFTメーターやスマートキー、トラクションコントロールシステム等の先進の装備を有し、そしてスーパースポーツモデルと同等のコンポーネントにスポークホイール&オフロードタイヤを組み合わせ、スポーツとユーティリティを両立させた足まわりが最大の特徴となっている。

3.個性を主張したい人にオススメのモデル「ブリクストン」「ベネリ」「GPX」

オーストリア生まれのモダンクラシカルなブリクストンのクロムウェル1200さらに人とは違った個性を出したいという人向けにこちらの3台もご紹介。1台目はオーストリアのKSRというメーカーが展開している「ブリクストン」のフラッグシップモデルとなるクロムウェル1200。英国のカルチャーをリスペクトして作られた完全オリジナルのモデルで、シンプルなモダンクラシックスタイルにパワフルな走りを生み出す1222cc並列2気筒エンジンを搭載。ディテールにもこだわり特に美しいエキゾストノートも魅力となっている。

ベネリのミドルクラスアドベンチャーTRK502X次に紹介するのはイタリア発祥のメーカー「ベネリ」のTRK502X。ミドルクラスのアドベンチャーモデルで、すでに250ccクラスのTRK250は国内で販売されている。アクティブな雰囲気を醸し出すボディに500ccの水冷2気筒エンジンを搭載し、エンジンガードをはじめ、ハンドガードや大型スクリーン、そしてUSBソケットも標準で装備。後はトップボックスとパニアケースを揃えれば、すぐにでも旅へと出かけることできる。また大きすぎないミドルクラスというのもポイントとなっている。

微笑みの国のスーパースポーツモデルDemon GR200R Dacorsa2そして最後は今一番モーターサイクルが熱い国タイのブランド、GPXのスーパースポーツモデル「Demon GR200R Dacorsa2」。スーパースポーツ好きの心を揺さぶるアグレッシブなデザインのボディに爽快な走りを生み出す198ccの水冷単気筒4バルブエンジンを搭載。スポーツライドを楽しむのに有効なライディングポジションのほか、フルLEDの灯火類にソフトタッチ技術を搭載したデジタル液晶メーター、そして倒立フロントフォーク、YSS製リヤショックIRC製の高性能タイヤという足まわりの強化でパフォーマンスをアップさせている。また色味を抑えたシンプルな2トーンカラーもポイントとなっている。

取材・文・写真/安室淳一

「個性派も注目必至のバイク」“東京モーターサイクルショー”で見つけた最新モデルをリポート!(外国車 後編)