コカ・コーラシステムは5月15日、ナチュラルミネラルウォーターブランド「い・ろ・は・す」の新しいテーマとして、「ごくごく自然に未来を変える水」を掲げた。「い・ろ・は・す」がブランドテーマを変えるのは、発売以来14年ぶり。

誰でも無理なく、気軽にサスティナビリティ(環境、経済、社会が良好に持続できること)へ貢献できることを伝えるねらいだ。日本コカ・コーラは、「い・ろ・は・す」の新CMやスマートフォンで、参加するだけでサスティナビリティに貢献できるキャンペーンを展開する。

い・ろ・は・す」は2009年の発売時、「日本生まれの天然水を、おいしく飲み、しぼって(つぶして)、リサイクルする」ことを訴求した。簡単に楽しく参加できるエコアクションを提案したことで、「エコ」の常識を大きく変えて注目を集めた。500mlなど小容量サイズの国産天然水の販売数量が拡大するきっかけとなった。

その後も、「い・ろ・は・す」は「おいしい」と「環境にいい」を両立したナチュラルミネラルウォーターブランドとして展開。2020年3月には「い・ろ・は・す 天然水 100%リサイクルペットボトル」、同年4月には「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス 100%リサイクルペットボトル」を発売している。

ただ、日本コカ・コーラの調査では、「い・ろ・は・す」の誕生から14年が経ったいま、「エコ」や「環境配慮」は社会に広く浸透し、世の中の意識は大きく変化しているという。

い・ろ・は・す」が実施したサスティナビリティに関する意識調査(2023年4月27日~28日実施、男女10~60代1200人対象、インターネット調査)によると、サスティナブルアクション(人や地球にやさしい行動)で重要なポイントは、全世代共通で「無理なく」「簡単に」「自然体」で取り組めることであることがわかったという。

そこで、日本コカ・コーラは「い・ろ・は・す」のブランドテーマを「ごくごく自然に未来を変える水」に変更。新たに心地よさを一番に考え、「ごくごく自然にできるサスティナブルな行動」を推進する。

日本コカ・コーラマーケティング本部の昆洋行ウォーター事業部部長は、新テーマに「ごくごく自然に未来を変える水」を掲げたことについて、次のように語った。

日本コカ・コーラ 昆部長
日本コカ・コーラ 昆部長

「エコを訴求する製品が世の中に増加し、エコが当たり前の社会になった。発売時からエコを人々の身近なものにしてきた“い・ろ・は・す”だからこそ、進化しなくてはならないと思った」「いまは、義務教育でもサスティナビリティを勉強する時代だ。そして、当社の行った調査で、サスティナブルな行動こそ、無理なく自然体で行える行動であるべきという兆候が明らかになった。“ごくごく自然にできるサスティナブルな行動”を推進していきたい」。

日本コカ・コーラ5月15日から、ブランドテーマの進化に伴い、「い・ろ・は・す」の新しいサスティナブルを表現するテレビCMの放送を開始。CMには、阿部寛さんと浜辺美波さんが出演し、新しいサスティナビリティを表現している。対談動画などのデジタルコンテンツなど、消費者の関心が高いコンテンツも用い、自然体でも未来が変わることを伝えていくという。

体験型キャンペーンとして、「い・ろ・は・す」を購入してスマートフォンで参加するだけで気軽にサスティナブルに貢献できる仕組みも提供している。購入してポイントをためると、1ポイント=1円を活動団体に寄付でき、合わせて、サスティナブル体験やグッズのプレゼントに応募できるキャンペーン。

日本コカ・コーラの昆部長は、「“い・ろ・は・す”は、これからも人と地球の心地良さを一番に考え、進化し続けていく」としている。

「い・ろ・は・す」新キャンペーンのキービジュアル