自身の妊娠がきっかけで育児などの漫画を描くようになったしゃけなかほい(@syake8989)さん。今回は、Twitterにて投稿されている中から「【友達に聞いた怖い話】カルテ (1)~(3)」を紹介するとともに、著者のしゃけなかほいさんに心霊体験した友人のその後などについても聞いた。

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廃病院であるY病院は、友人の間でも有名な心霊スポット。1組のカップルが怖いもの知らずでY病院へ行き、病院内には備品やカルテなどがそのままの状態で残っている。すると、彼女が「このカルテを持って帰ったらここに来た証拠になってよいんじゃない?」と言い、2人は1枚のカルテを持ち帰ることに。

数日後、彼氏は友人にそのカルテを見せてビビっていたことを彼女に話す。友人の間では、Y病院へ肝試しに行った人は一目置かれる存在になるようだ。

彼女のスマホに1本の電話がかかってきたので、彼氏は「電話?出ていいよ」と言う。すると、彼女は「それがさ…固定電話っぽいんだけど全然知らない番号なんだよね」と話し、最近何度も同じ番号からかかってくるようで、彼氏に着信履歴を見せる。

いたずら電話だと思った彼氏は、また電話がかかってきたので「てめぇ!何回間違い電話かけてんだ!」と電話越しに怒鳴る。

すると、「カルテカルテ返してほしいのですが…」と聞こえるではないか…!?

彼氏は「はい…わかりました」と言い電話を切り、その電話番号をインターネットで調べてみると、なんとあのY病院からだった。

カルテを持って急いでY病院へ向かう2人。ようやく病院へ到着し、彼女が「この辺で拾ったし、置いとく?」と言うと、どこからかギーギーという音が聞こえてくる。

すると、2人の目の前には車いすを押したボロボロのナース服を着ている幽霊が立っている。急いでその場から逃げようとするも、彼女は腰が抜けて動けない。彼氏は彼女を抱きかかえてその場から立ち去る。

その後、Y病院から電話がかかって来ることはなくなったという。2人は二度とY病院へ近づくことはありませんでした。もしもカルテを持っていかなかったら、今頃どうなっていたのだろうか…。そして、電話の声はあの看護師の幽霊だったのだろうか、謎は深まるばかりであった。

SNSやブログでエッセイ漫画を中心に投稿しているしゃけなかほいさん。今回は、心霊体験をした友人のその後の様子などについてもインタビューした。

――このお話は、何年くらい前の出来事ですか?

これは10年ほど前に友達から聞いた話です(体験したのは友達の先輩)。『そんなことある?』と思いましたが、心霊ってそういうものなので友人から聞いたまま漫画を描きました。脚色などは一切していません!

――カルテをY病院に返してからは、2人に何も起きていないのでしょうか?

その後は何も無く平和に過ごせているようです。彼女さんを担いで逃げた友人は度胸あるなと思いましたが、2人とも同じ幽霊を見てるんですよね。この話は真昼間に聞きましたが、それでも怖すぎました…。

取材協力:しゃけなかほい(@syake8989)

友人が電話に出ると「カルテ返してほしいのですが…」と聞こえてくる!?/画像提供:しゃけなかほいさん