FC琉球は16日、倉貫一毅監督(44)の解任を発表した。

現役時代は徳島ヴォルティスヴァンフォーレ甲府などでプレーした倉貫監督は、徳島でコーチやユース監督を務め、2022年にヘッドコーチとして琉球に加入。明治安田生命J3リーグ降格となった今シーズンから、ナチョ・フェルナンデス前監督の後任として指揮官に就任した。

J3優勝という目標を掲げた今シーズンだったが、リーグ戦10試合を消化して3勝1分け6敗の17位に低迷。14日に行われたJ3リーグ第10節の鹿児島ユナイテッドFC戦も0-2で敗れてリーグ3連敗となったことで、クラブは監督解任を決断した。

なお、後任が決定するまでの期間、スポーツ・ダイレクター補佐であり、2021年10月から2022年6月まで指揮を執った喜名哲裕氏(46)が暫定的指揮官を務めることも発表されている。

志半ばで琉球を去ることになった倉貫監督は、クラブを通じて謝罪と感謝の言葉を残している。

「J3優勝、J2昇格という目標を掲げてシーズンをスタートした中で、結果を出す事が出来なかったことを深くお詫び申し上げます。ただ結果が出ない中でも、選手、コーチングスタッフ、クラブ関係者が全力を尽くしてくれた事、そしてどんな時も熱い声援を送ってくださったファン、サポーターの皆様、そしてスポンサーの皆様には本当に感謝しています」

「私はここでチームを離れますが、FC琉球は永遠に続いていきます。これからのFC琉球の活躍、発展を心より願っています。短い間でしたが、本当にありがとうございました

また、早期の指揮官交代となったことについて、代表取締役社長である倉林啓士郎氏もコメントを発表している。

「いつもFC琉球へのご声援・ご支援を頂きありがとうございます。クラブ創設20周年の節目となる今シーズンは『J3優勝/1年でのJ2復帰』を目指してシーズンをスタート致しましたが、開幕から10試合が終了した現在は当初思い描いていたものとは大きく違う結果・内容となってしまっている事をファン・サポーターの皆様に大変申し訳なく思っております」

「クラブ初のJ3降格を経験し、チームの建て直しが急務となる難しい状況の中、倉貫監督には就任をいただき、常にこのクラブや沖縄という地域に敬意を持って、グラウンド内外で全力を尽くして下さいました」

「監督自身もまだ目指すべきサッカーの志半ばだったと思いますが、昇格を目指すクラブとしてはこれ以上猶予ができないという判断をいたしました。倉貫監督のこれまでのクラブへの貢献に改めて感謝をいたします」

「そして倉貫監督のこれまでの尽力に報いる為にも、ここから改めてチームで勝利を積み重ね、目標に向かい邁進していきます」

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