日本人選手が5名所属しているジュピラー・プロ・リーグシント=トロイデンは16日、トルステン・フィンク氏(55)を新監督に招へいしたことを発表した。

ベルント・ホラーバッハ監督が率いていた中、今シーズンはジュピラー・プロ・リーグを12位で終了。プレーオフに進めず、早々にシーズンの終わりを迎えた。

今シーズンの日本人選手は日本代表のGKシュミット・ダニエル、DF橋岡大樹、元日本代表FW岡崎慎司、そしてFW林大地、FW原大智の5名が所属している状況。ただ、シュミット・ダニエル、岡崎には退団の噂も出ている。

また、ホラーバッハ監督は昨年12月に今シーズン限りでの退任を明言。そのため、新たな監督に誰を迎えるかが話題となっていた。

フィンク氏は、ドルトムント生まれ。現役時代はドルトムントの下部組織やカールスルーエバイエルンなどでプレーした。引退後は指導者の道を歩み、ザルツブルクの下部組織で監督業をスタート。その後、インゴルシュタットやバーゼル、ハンブルガーSV、APOEL、オーストリアウィーングラスホッパーなど、様々な国で監督を務めると、2019年6月から2020年9月までは神戸を指揮していた。

天皇杯優勝などタイトルを獲得した一方で、リーグ戦では苦戦。家庭に事情で急遽退任したが、その後ラトビア1部のリガFCで指揮を執っていた。

2022年5月に他国リーグからのオファーがあるとして退任すると、UAEのアル・ナスル(クリスティアーノ・ロナウドが所属しているクラブとは別)で指揮を執っていたが、2022年11月に解任されていた。

フィンク氏はクラブを通じてコメントしている。

「豊かな歴史を持ち、熱狂的なファンがいるSTVVの監督に就任することができて、ワクワクしています。クラブ創設から100周年を迎えるシーズンを特別なものにするため、コーチ・選手と共に良いシーズンを過ごせるよう全力を尽くします」

また、最高経営責任者(CEO)の立石敬之氏もコメントしている。

STVV創設100周年を迎える記念すべきシーズンに『勝者のメンタリティー』を持つフィンク監督を招聘することができ、とても光栄に思います。若手の育成に長け、昨シーズンまで積み上げてきた組織的な守備に攻撃力を上積みしたサッカーを見せられることができるように新監督と共にチームを準備し、戦っていきたいです」

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