ポニーテールとおでこの関係は
暑くて湿気がちになるこれからの季節。
髪を伸ばしている女性の中には、後ろでまとめた、いわゆる「ポニーテール」のヘアスタイルにする人も多いのではないでしょうか。
きっちりぴっちり束ねてハツラツとした印象を強調するのもよし、あえてルーズさを演出したスタイルにするのもよし、いろいろと楽しめますね。
ただ、前髪もいっしょに後ろに引っ張ってる人。
「ポニーテールにすると、おでこが広くなる」って、よく聞きませんか。
牽引性脱毛症が原因かも
では、ポニーテールにすると本当におでこが広くなるんでしょうか。
これは、ある一面ではイエスです。
その一つの要因は「牽引（けんいん）性脱毛症」です。
これは、読んで字のごとく、引っ張られることで毛が抜ける症状です。
ポニーテールにしている髪の毛は、常に後ろ方向に引っ張られています。
きちんとまとめたポニーテールにしている人であればあるほど、髪の毛は強いテンション（張力）で引っ張られています。
つまり、頭皮には強い負担がかかっているということです。
さらに、ポニーテールにできるということは髪の毛に十分な長さがあり、重さもあるということです。
日常の動作により髪の毛は動きますので、そのたびに強い力がかかることになります。
特に、おでこは生え際であり、力を支え合う髪の毛が前方向にはありません。
つまり、テンションをより強力に受ける部位なので、抜けやすくなるんです。
さらに、女性の場合は加齢によりホルモンバランスが崩れ、男性ほどではないにしても、抜け毛や薄毛が進行しがちになります。
このため、若いときは気にならなかったおでこの面積が、歳をとるにつれて目立つようになります。
ここに牽引性の脱毛症が加わると、相乗効果になってしまうというわけです。
髪の毛の遊びを楽しんで
脱毛によりおでこが広くなる原因は、不適切な頭皮ケアや生活習慣の乱れ、ストレスなどほかにもありますが、こと牽引性脱毛症の場合は、髪の毛を下ろすことが最大かつ唯一の対処法です。
ただ、どうしてもポニーテールを続けたいというときは、前述したようなルーズなまとめ方をしてみましょう。
前髪についても同じに後ろでくくらず、短めにして、いわゆる「遊び」を楽しむといいでしょう。
これに、襟足の後れ毛も遊ばせて、アンニュイな感じを演出してみてはいかがでしょうか。
ただ、だらしなくなるのは避けたいので、できれば自分で調べたり、行きつけの美容院で相談してみたりして、おしゃれで健康な髪形にチャレンジしてみましょう。
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