日向坂46の富田鈴花が、5月17日に都内で行われたミュージカル「ヴィンツェンツォ」の記者発表に和田雅成、佐藤仁美と共に登壇した。

【写真】ブラックのスーツとかき上げヘアで“弁護士”ホン・チャヨン役を演じる富田鈴花

■不安と期待が“60と40”くらいでした

出演が決まった時の気持ちを聞かれた富田は「不安と期待が“60と40”くらいでした。今も不安のほうが大きいです。ミュージカル初挑戦ということもそうですし、外の舞台に一人で飛び出すということも緊張しますけど、嬉しい気持ちも大きかったです」と答えた。

MCからミュージカル初挑戦の富田へのアドバイスを求められた和田と佐藤。佐藤は「初舞台の時は、出たい舞台に出させてもらって勇気付けられたところもあったんですけど、全力投球ですぐに声をからしてしまいました(笑)。観にきてくれる方がいらっしゃるので、こんな届かない声は良くないなって学習しました」と自身の初舞台を振り返ってアドバイスを送った。

和田は「とある番組を観させてもらって、お歌が本当にうまくてビックリしました」と富田の歌を絶賛し、「僕は自分の歌のうまいヘタは分からないんですけど、『歌は心で歌いなさい。思いで歌いなさい』と言われた時にすごく楽になりました」と自身が受けたアドバイスを伝えた。

富田からは「グループでいる時は、いかに個性を出せるかが大事だと思っているんですけど、ミュージカルで舞台に立つ上でも皆さん一緒なんですか?」と質問し、和田が「場面によるかもしれないですね。目立つ時じゃないのに目立つとおかしくなるし。でも、そのへんのバランスもすこぶるうまいと思う」と、グループ活動の中で身につけた“協調性”や“バランス感覚”がありそうだと期待している様子。

■最近、マットレスの上に寝袋を敷いて寝てます

日向坂46の他のメンバーの反響については、「昨日、みんなにメールで知らされて、先輩の方や後輩の子も連絡をくれました。『2回観にいくよ』とか、私以上に喜んでくれる先輩がいたりしてすごく嬉しかったです!」と笑顔で答えた。

そして「客観的に自分のグループを見ることってあまりないので、これがグループにとっていい刺激になったらいいなと思いながらやってきたいです」という意気込みを示した。

主人公のヴィンチェンツォが、正義と悪が混在したぶっ飛んだキャラということにちなんで、自身のぶっ飛んだ一面を聞かれると、富田は「最近、マットレスの上に寝袋を敷いて寝てます」と告白。「焚き火キャンドルというのを買いまして、パチパチ音が鳴るんです。それで寝袋も買いました。キャンドルを焚いて、迷彩柄の寝袋をマットレスの上に敷いて、お家でキャンプ気分を」と話すと、佐藤は「ぶっ飛んでるね!」とビックリ。「(現場に寝袋を)一回持っていったことがあって、2回目はやめました。それで家でやるように」と話すと、和田も「キャンプ行けよ!(笑)」と思わずツッコミを入れた。

「愛の不時着」「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」など、多くの名作を生み出してきたスタジオドラゴンによる大ヒットドラマ「ヴィンチェンツォ」の世界初となるミュージカル化が決定。シリアスとユーモアが入り混じるストーリーと大迫力アクションが融合した復讐劇が日本の舞台でよみがえる。イタリアマフィアの相談役である弁護士ヴィンチェンツォ・カサノ役を和田雅成、ヴィンチェンツォと共に大胆不敵な復讐に挑む弁護士ホン・チャヨン役を富田鈴花(日向坂46)、2人と対立するウサン法律事務所の主力弁護士チェ・ミョンヒ役を佐藤仁美が務める。

ミュージカル「ヴィンチェンツォ」の世界初演は2023年8月11日(金・祝)。兵庫・AiiA 2.5 Theatre Kobeを皮切りに、東京・日本青年館ホール、大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。

◆取材・文=田中隆信

ホン・チャヨン役の富田鈴花(日向坂46)/撮影:田中隆信