スパイアクションとホームコメディーを同時に楽しめる最新韓国ドラマ「シークレット・ファミリー」が、日本でも5月5日から配信中。主人公カップルのチャン・ヒョクとチャン・ナラが抜群のケミ(相性)で話題を集める中、脇を固める共演陣でひときわ存在感を放っているのが、主人公・ドフン(ヒョク)の上司“オ部長”を演じるチェ・ジョンアンだ。大ヒットドラマ「コーヒープリンス1号店」(2007年)に出演し、“国民の元カノ”と人気を集めたジョンアンが、カッコいい上司役で新たな魅力を開花させている。

【写真】クラッチバッグ一つで敵を撃退するオ部長(チェ・ジョンアン)

■超絶美人…でも人使いが荒いブラック上司

「シークレット・ファミリー」は、貿易商社の課長を装った国家スパイ・ドフン(ヒョク)と、平和な日々を夢見ながらもドフンの上をいく秘密を隠した妻・ユラ(ナラ)夫妻が繰り広げるドタバタコメディー。

国家機密保持のため、ドフンの正体はユラや家族にもナイショ。そのせいで、人使いの荒い上司にしょっちゅう呼び出され、家族のイベントをすっぽかしてばかりのドフンは家庭内地位が最下層…。家庭では妻の尻に敷かれつつ、国防の最前線で暗躍するドフンの悲喜こもごもを軸に、ストーリーが展開する。

その“人使いの荒い上司”オ部長を演じているのがチェ・ジョンアンだ。ドフンをこき使うブラック上司でありながら、ユラたちの度肝を抜くほどの超絶美人。ドフンの家族の機嫌をとるため気の利いたプレゼントを用意する賢さや、怪しい男をクラッチバッグ一つで撃退する強さも持ち合わせている。もし韓国版「上司にしたい女優ランキング」があれば上位にランクインするに違いない、ガールクラッシュ(女性が憧れる女性)な女性上司を好演している。

■若い頃から俳優・モデル・歌手としても活躍

1977年生まれのチェ・ジョンアンは、美貌と恵まれたスタイルを武器に大学時代にモデルとしてデビュー。20代前半から、俳優に歌手にと幅広い活躍ぶりを見せてきた。170cmを超える長身で、“長い脚”を意味する“ロンタリ”のあだ名がつくほどスタイルは抜群だ。

そんな彼女が一躍注目を浴びた作品といえば「コーヒープリンス1号店」。イケメンの男性従業員ばかりが働く喫茶店“コーヒープリンス”が舞台のこの作品で、チェ・ジョンアンはコン・ユ演じる主人公の初恋の人で画家のユジュを好演。サバサバとして女っぷりのいいキャラクターがハマり役で、作品放送時には“国民の元カノ”のキャッチフレーズで親しまれた。

理知的な顔立ちからか、強く賢い女性を演じることが多い彼女。日本でもリメイク版が作られ話題になった米人気ドラマの韓国版「SUITS/スーツ~運命の選択~」(2018年)では、チャン・ドンゴン演じるエース弁護士・ガンソクの有能な秘書・ダハムをクール&チャーミングに演じ、画面に華を添えた。

■YouTubeでの美容発信が人気!

近年はYouTubeチャンネル「チェ・ジョンアンTV」も開設し、親しみやすい素のキャラクターでも人気を集めている。

モデル・俳優として活動するだけに、美に関する情報発信がメイン。自身のスキンケアについてざっくばらんに語った動画が260万回を超える再生数を記録していることからも、女性ファンから大きな支持を集めていることがうかがえる。40代半ばとは思えないハリのあるお肌は、女性なら誰もが憧れるところだ。

「シークレット・ファミリー」で演じるオ部長も、クールで仕事ができる一方で、ユラと1対1で飲む場面では寂しがり屋の一面も…。そんな人間味あふれる孤高のキャラクターがジョンアン自身のキャラクターにピタリとハマっている。

配信中の最新話(第9話)では、そんなオ部長の秘めた過去にドフンが迫り、「お前の正体は一体何なんだ?誰なんだよ」と問いただす展開が描かれている。コミカルなホームドラマでありながら緊張感あふれるスパイアクションでもある本作、その両面に重要な役割を果たすジョンアンの演技にも注目したい。

「シークレット・ファミリー」は、毎週月・火曜夜10:20~ディズニープラスで配信中。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

チェ・ジョンアンが演じるオ部長/(C) 2023 STUDIO DRAGON CORPORATION & CJ ENM Co., Ltd. All rights reserved.