守備面で厳しい目が向けられている村上(C)CoCoKARAnext

 ヤクルトは17日の巨人戦(神宮)に4―5で敗れ、2連敗で5位に転落。対巨人は4連敗となった。

 終盤の追い上げも届かなかった。

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 一時は0―5とワンサイドゲームになるかと思われた展開だったが、8回には巨人の中継ぎ陣を攻め、先頭の塩見泰隆がこの日から一軍復帰となった左腕・中川皓太に対し、2戦連発となる3号ソロを放つとさらに無死一塁から山田哲人が右越えに適時二塁打を放つ。3―5の2点差と追い上げムードとなる中、続く村上宗隆は遊飛に倒れた。1死一、二塁から、オスナが三塁を守る門脇誠の好守に阻まれ、三ゴロ併殺打

 ただ9回裏にも相手守護神・大勢から、内山壮真が1号ソロを放ち1点差に迫るなど、食い下がる姿勢は見せた。

 一方で気がかりなのは村上の状態にもある。巨人戦の直近4連敗はいずれも1点差と「紙一重」の戦いで、主砲の働きが期待されている。

 この日は4打数1安打、8回の好機には遊飛に倒れた。13日の中日戦では1試合2発を放つなど復調モードに思えたが、この試合でも勝負どころで好球を見逃すシーンが目立った。

 一方、村上においては打撃以外でも気になる部分が指摘されている。味方が得点した直後の9回表の攻防。ヤクルトバッテリーは二死まで追い込むも、代打で出たウォーカーの三塁線の当たりを村上がファンブル。難しい当たりではなかったがボールが手につかず、投げられなかったことで出塁を許した。巨人はこの村上のエラーを契機に、塁を埋め、二死満塁までいったとあって、失点につながるミスになりかねなかった。

 せっかく反撃ムードができていたところに水を差すとあって、村上のこの守備にはテレビ中継の解説を務めたヤクルトOBの五十嵐亮太氏も「エラーを責めるのは難しいですが、3人で切りたかったところ」と投手陣の立場に立って、苦言を呈した。ネット上でも「村上のエラーはお腹いっぱい」「攻撃のリズムが悪くなる」など、悲鳴にも似たつぶやきがあふれた。

 村上の失策「8」(17日現在)は12球団、全ポジションの中でも最多となっている。これまでの内容もファンブル、送球エラーなどイージーミスが目立つとあって、厳しい目が向けられている。

 ヤクルトはこの敗戦で5位に転落。まだあせる時期ではないとはいえ、目指すリーグ3連覇に主砲の働きは欠かせないピースとなる。攻守で巻返せるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ヤクルト・主砲村上宗隆 打撃以外で「気になる部分」