明治大学博物館は2023年5月27日(土)~8月7日(月)の会期で、企画展「東国の古墳文化の実像を求めて―大塚初重と明大考古学―」を開催します。
日本考古学に大きな足跡を残した故大塚初重明治大学名誉教授が手がけた発掘調査による数々の出土品・調査記録とその関連資料による展覧会を開催します。
大塚名誉教授は、太平洋戦争から復員の後、発掘によって歴史を明らかにする考古学の存在に衝撃を受け、静岡県登呂遺跡調査への参加を皮切りに、日本各地の遺跡の発掘調査とその研究に携わりました。その中でも、長野県大室古墳群、茨城県虎塚古墳をはじめとする東日本の古墳文化を研究の中心に据え、実像を明らかにしてきました。
本展では、登呂遺跡出土壷形土器、大室古墳群出土鉄鏃・玉類、三昧塚古墳出土衝角冑・小札甲片(茨城県・国指定重要文化財)など、実物の出土遺物を通して大塚名誉教授の考古学研究と市民への普及に対する情熱と足跡を振り返ります。
<関連企画>コラボメニュー「虎塚古墳発掘カレー」を販売
~昨年大好評の「三昧塚古墳発掘カレー」に続く学生企画第二弾~
明治大学博物館では、「明治大学博物館をもっと明大生に知ってもらい、国内や海外の博物館・美術館訪問のきっかけにして欲しい!」との思いで集まった学生で構成する「博物館学生広報アンバサダー」が活動しています。同団体は、昨年開催の企画展「古代常陸の雄・三昧塚古墳」にて「三昧塚古墳発掘カレー」を企画、駿河台キャンパス内の喫茶施設「カフェパンセ」が販売を行い、1日30食を超える好評を得ました。
今回の企画展「東国の古墳文化の実像を求めて-大塚初重と明大考古学-」では、故大塚初重明治大学名誉教授が発掘に携わった虎塚古墳(茨城県ひたちなか市)を題材に「虎塚古墳発掘カレー」を考案しました。前方後円墳型に盛られたライスをスコップ型のスプーンで発掘すると、中からトッピング(遺物)が出現する仕掛けや石室内部の文様をスライスチーズやサラミで表現するなど、学生アンバサダーによる工夫とアイデアをふんだんに取り入れています。また、古墳の壁画にちなんだ2色のカレールー「赤色(壁画の赤色顔料ベンガラ、5月29日(月)~6月30日(金))、白色(壁画の下塗り白色粘土、7月3日(月)~8月7日(月))」が期間ごとに登場します。
<企画した博物館学生広報アンバサダー・コメント>
博物館と同建物内に所在する喫茶施設カフェパンセとコラボメニューを制作し、目で見て食べて楽しいカレーを提供することによって、明大生をはじめとして子供たちに古墳への興味を持ってもらい、企画展へ足を運ぶきっかけとして欲しいです。
■ 販売期間
各日10時00分~15時30分
■ 販売場所
※博物館来館の有無に関わらずどなたでもご利用になれます。
■ 販売メニュー
虎塚古墳発掘カレー(サラダ・ドリンク付)1,200円(税込)
(その他の喫茶メニューも取り扱っています)
7世紀初めに造られた長さ56.5mの前方後円墳です。1973年、故大塚初重明治大学名誉教授らによる発掘調査によって、装飾古墳であることが確認されました。石室の内壁には、白色粘土の下塗りの上に顔料のベンガラ(酸化鉄)でさまざまな文様が色鮮やかに描かれています。
・博物館学生広報アンバサダーとは?
「明治大学博物館をもっと明大生に知ってもらい、国内外の博物館・美術館訪問のきっかけにしてほしい!」という思いで集まった学生たちで2021年に結成され、現在は16名で活動しています。これまでの活動として、日本最古の学生街である神田学生街を再発見し、現役学生とのつながりを深める記事企画「のんびり神田学生街」をメディアプラットフォーム「note」に掲載しました。また、明大生向けに「美術館・博物館の会員制度」の広報活動を4キャンパス(駿河台・和泉・生田・中野)で行いました。
「美術館・博物館の会員制度」広報活動の様子
明治大学は、東京国立博物館や国立美術館等の会員制度に加入しており、所属学生は学生証の提示により、入館無料や割引等の特典を受けることができます。
<関連リンク>
のんびり神田学生街(note)URL:https://meiji-museum.note.jp/
学生視点で「神田学生街の今」を紹介。 初めての来館者には周辺情報、共に学ぶ友人やこれから入学する後輩にはのんびりスポットを案内する目的で執筆・掲載しています。
配信元企業:学校法人明治大学
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