今季も投打で異次元の活躍を続け、話題を提供し続けている大谷。彼のハイパフォーマンスぶりからMVPへの期待も高まっている(C)Getty Images

 日々ありとあらゆる娯楽を提供する二刀流には、早くも「最も価値のある選手」として栄冠を手にする期待が集まっている。

 現地5月17日、米スポーツ専門局『CBS Sports』は今季のMLBにおける第1四半期の賞レースを展望した特集記事を掲載。両リーグサイ・ヤング賞、新人王、最優秀監督賞、そしてMVPについて言及している。

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 さまざまな持論が展開された記事にあって、アメリカン・リーグMVP部門で堂々の選出をされたのは、投打で違いを生み出せる唯一無二の大谷翔平だ。

 記事が作成された現地5月17日時点の試合終了時点でのスタッツを見ても選出に異論はない。打者としては打率.288、9本塁打出塁率.361長打率.528と上々のハイアベレージを記録。投げてもエース級の活躍を見せ、9先発で5勝(1敗)をマーク。防御率こそ3.23とやや落ち込んだものの、WHIP(0.91)、奪三振率(12.06)は、同局がア・リーグサイ・ヤング賞に選んだゲリット・コールヤンキース)を上回っている。

 そんな大谷をMVPに推挙した『CBS Sports』は、選出理由を次のように綴っている。

「オオタニはエース級の投手でありながら、リーグ屈指の打者であり、走塁スキルも非常に優れている。これを『当たり前だ』と考えるのはもうやめにしよう」

二刀流で価値を提供するオオタニと対等な評価を得るには、昨季のアーロン・ジャッジのような歴史的な努力が必要になるが、アメリカン・リーグにおいては今のところ誰もそのようなことをしていない」

 ちなみに大谷が初めてMVPを手にした21年の第1四半期の主な投打成績は以下の通りだ。

【打者】
打率:.263
本塁打:15
打点:40
OPS:.927
出塁率:.330
長打率.597
盗塁:7

【投手】
勝敗:1勝1敗
投球回数:36.1回
防御率:2.72
WHIP:1.24
奪三振率:12.39

 もちろん一概に比較はできないが、今季のここまでの成績は21年と同じ水準にあると言ってもいいのではないだろうか。FAイヤーでもある重要な年に大谷はMVP獲得という快挙を成し遂げられるか。今後も彼の一挙手一投足から目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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