家電製品メーカーの広東徳爾瑪科技(301332深セン)が5月18日深セン証券取引所の創業板に新規上場した。初値は公開価格と同値の14.81元で、終値は公開価格を3.17%下回る14.34元だった。

 同社は2011年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。掃除機や加湿器などの居住環境系、マッサージ機などのパーソナルヘルスケア系、シンクや蛇口などの衛生関連の家電製品・家具の研究開発、設計、製造、販売を主業務とする。水関連家電製品およびマッサージ機でフィリップスブランドの使用権を得て販売を行っている。中国国内のECプラットフォームをカバーし、ライブコマースなどを駆使して販売促進に取り組むほか、日本を含む国外向けにも販売している。
 
 22年12月期の売上高は33億664万元(前期比8.85%増)、純利益は1億8595万元(同8.03%増)。23年1〜3月期の売上高は6億3000万〜7億3000万元(前年同期比0.53〜16.49%増)、親会社株主に帰属する純利益は2100万〜2420万元(同4.55〜29.49%増)。

 新規上場に伴い調達予定の14億6447万元(約287億円)は、約85%の12億3798万元をスマート家電製造拠点プロジェクトに、約9%の1億2683万元を研究開発品質コントロールセンター建設プロジェクトに、約7%の9965万元を情報化建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

【深センIPO】家電製品メーカーの広東徳爾瑪科技、初値は公開価格と同値の14.81元