カタールの王族であるアブドゥラー・アル・ターニー氏がオーナーになったことで一時は有名選手を爆買いし、UEFAチャンピオンズリーグにも出場したマラガ。

サンティ・カソルラやホアキン・サンチェス、ルート・ファンニステルローイらを擁し、2011–12シーズンにはリーガで4位と躍進したが、2017–18シーズンに2部へ降格した。

今季は2部で19位と低迷しており、最終節を前に3部降格が決まってしまった。

選手たちは「大失敗になった。申し訳ない、マラガのようなクラブは降格にふさわしくない」と謝罪。

また、クラブも「申し訳ない。皆さんを失望させた。その深い悲しみは理解しているし、我々も打ちひしがれている。言い訳はできない。今シーズンは失望に終わった。サッカーは善意ではなく、結果で理解される。ファンはこのクラブの原動力であり、失敗しなかった数少ないもののひとつ。彼らのコミットメントと決意が我々を生かしてくれたが、それに応えられなかった。サポーターたちの比類なき愛に感謝したい。支援してくれた企業やマラガ県にも。本当に申し訳ない」などとの声明を出した。

『Marca』によれば、補強が大失敗するなど全く計画性がないクラブにファンは怒り心頭だとか。

サイドの人材がいない一方、MFは人材過多。さらに、古傷を抱える選手が多く、起用された32人のうち、ほとんどの選手が一度は故障したそう。さらに、退場の多さも足を引っ張った。

41歳の大ベテランFWルベン・カストロを擁するなど2部でも6番目となる1150万ユーロ(17億円)の給与総額がありながら、シーズン中に2度の監督交代を余儀なくされるなど大失敗。

多くの選手の契約には降格した場合の退団条項があるため、来季は“地獄の1年”になりうるとも。

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アル・ターニー一家の稚拙な経営で破産危機にあったマラガは、2020年に裁判所の命令によってオーナーのアブドゥラー・アル・ターニーが失職。それによってクラブ消滅は回避できたが、同氏はクラブ経営権を自らの手に戻すよう訴えており、混迷は続いているようだ。

カソルラやファンニステルローイもいたマラガ、ついに3部降格…選手とクラブが謝罪