カナダ在住の女性はある日、チャイルドシートに娘を乗せるために車の後部座席を開けると、車内に煙の臭いを感じた。よく見ると、車内に設置していた鏡に太陽光が反射し、チャイルドシートの一部を焦がしていたのだ。女性は「あなたが親なら絶対にこの動画を見て」と今回の出来事をSNSに投稿し、注意喚起している。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。

カナダで暮らすナターシャ・ファーロングさん(Natausha Furlong)は現地時間10日、自身のTikTokアカウントで「あなたは保護者ですか? もしそうなら、これは絶対に見るべき動画です」と話し始めた。「実際に経験するまで、こんなことが起こるなんて知りませんでしたし、もっと酷い状況になっていたかもしれません。天気が良くて暑くなってきたので、皆さんにこの出来事をシェアしたいんです」とナターシャさんは説明する。

ナターシャさんは、娘を車に乗せるため後部座席のドアを開けると、設置していたチャイルドシートの一部から煙が出ているのを発見したという。動画の中で、ナターシャさんは「チャイルドシートが熱で燃えていたんです。オーマイガー。これって現実なの? まるでタバコの煙みたい」と実況している。チャイルドシートからは想像以上の煙が出ており、いつ発火してもおかしくない状況だ。

この日は太陽がまぶしいほどの晴天だったことに加え、前の座席のヘッドレストの裏側には、運転席からチャイルドシートに座る子どもを確認できるように小さな鏡が取り付けられていた。その鏡に太陽光が差し込み、反射してチャイルドシートの一点を照らし続けた結果、チャイルドシートの生地が溶けるほどの熱が発生してしまったのだ。ナターシャさんが手で太陽光を遮ると発煙は止まり、チャイルドシートの表面には黒く焦げたような跡が残っていた。

幸いなことに、チャイルドシートから煙が立ち上った時に娘は車に乗っていなかったが、ナターシャさんは「もし娘がチャイルドシートに座っていたら、どうなっていたと思います?」と締めくくった。

この動画は110万回超の再生回数を記録しており、コメント欄には「これは怖い。子どもが火傷をしていた可能性もあるよね」「こんなことが起こるなんて、少しも考えたことがなかったよ」「車を外に停めていただけで、車が燃えていたかもしれないと考えると恐ろしい」といった驚きの声や、「これは知らなかった。シェアしてくれてありがとう」などナターシャさんへの感謝の言葉が寄せられた。

ナターシャさんが使用していたチャイルドシートは、子ども用トラベルグッズを販売する会社「Diono」の製品だった。ナターシャさんの動画が拡散されたことで今回の件を知った同社は、ナターシャさんに交換用のカバーを無償で提供したそうだ。またナターシャさんは使用していた鏡の製造元である「Evenflo」にも連絡したが、まだ返答がないという。

ナターシャさんは「娘がケガをしなかったこと、そして今回の出来事を動画に収め、この危険性を共有することができて嬉しく思います。子どもを育てるには周囲の協力、大きなサポートが必要ですので、子ども達の安全を守るために、他の保護者達をサポートする一員になることができてよかったです」とコメントを残した。

ちなみに2020年にも似たようなケースが発生しており、スノードームがレンズ代わりとなって太陽光を集光してしまい、ギフトショップが火災に見舞われていた

画像は『Natausha Furlong 2023年5月10日付TikTok「to all the parents out there, just be aware of how quickly this can happen.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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