カラパイアの元の記事はこちらからご覧ください

 アメリカで、友人たちを乗せて飲酒運転をしていたその男はスピード違反で警察に止められた時、絶対にバレるであろう奇妙な言い訳をした。

 あろうことか、助手席に座っていた飼い犬を運転席にすり替えて座らせ、「運転していたのは犬です。犬がスピード違反をしたのです」と警察に嘘の事情を説明したのだ。

 酩酊状態で、きっと頭が回転していなかったのだろうが、この言い訳が通じると本気で思っていたのだろうか?というか犬に運転させた時点でアウトだろう。

【画像】 運転していたのは犬です。スピード違反で止められた運転手の言い訳

 5月13日午後11時30分頃、コロラド州スプリングフィールドで、パトカーに乗った地元警察官が、時速30マイル(時速48km)の区域内を時速52マイル(時速82km)で走行する車両に気付き、停止を命じた。

 止まった車の助手席から降りてきた男が酩酊状態だということを知った警官は、飲酒運転とスピード違反の罪を犯したであろう男に尋問した。

 すると、男は信じられないことを口にした。

運転していたのは自分じゃなく、犬です。
dog-g109fdb99a_640

pixabay

助手席の犬を運転席にすり替えて苦しい言い訳

 男は、飲酒運転で罰せられるのを恐れたのか、大胆にも「犬が車を運転していた」と発言し、警官を呆れさせたようだ。

 過去に、テスラの運転席に犬が座っていたという事案もあったので、自動運転車なら本当に犬が運転席に乗っていた可能性もあるが、いかんせん男が乗っていたのは普通の車だ。

 そして運転免許証を持っていない犬に運転させること自体交通違反である。

 がしかし、あいにく今回、警官は運転手が助手席に乗っていた犬と座席をすり替えた一部始終を目撃していたため、男の大胆な言い訳は、警官に一蹴されたという。

男たちは現場から逃げ出すも20m先で逮捕

 また、車の後部座席にいた男女2人の乗客の男も、運転手同様、酩酊状態だった。

 飲酒量を尋ねられた途端、男たちは逃げ出したが、20mほど走った先で逮捕された。

[もっと知りたい!→]警察が不審車両発見、小さな車を運転していたのはなんと犬!それにはこんなやさしい事情があった(オーストラリア)

 車内の一行は、コロラド州ラス・アニマスからプエブロに向かっていたが、スプリングフィールドで道に迷った途中で、警察にスピード違反で止められたようだ。

 フェイスブックでこの1件をシェアしたスプリングフィールド警察は、次のように綴っている。

飲酒運転者は、起訴を逃れようとしてペットの犬と座席を交換し、警察に犬が運転していたと説得しようとしました。

その後、男性容疑者は車の助手席側から降り、自分は運転していないと主張しました。

酩酊の兆候が見られた男は、警官から逃走しようとしました。

 結果、運転手の男はプエブロからの逮捕状を2件持っていたことが判明し、逮捕され、コロラド州バカ郡刑務所に入れられた。

 その後、運転手の男は、アルコール(薬物)影響下での運転、能力が低下した状態での運転で起訴されたという。

technology-ged6403a20_640

pixabay

犬は罪に問われず釈放

 とんだとばっちりを食ってしまった犬は、どうなってしまったのか?

 最終的に一行が刑務所に入れられていた間は、運転手の知人に引き取られたそうだ。

 警察によると、「犬は何の罪にも問われず、警告だけで解放された」ということだ。

 というか一番の被害者はやはり犬だろう。日頃飼い主に尽くしているのにこの仕打ち。子が親を選べないように、犬も飼い主を選べない。

 そしてそんな飼い主でも犬にとっては大切な守るべき家族なんだと思うと切なくなってきちゃうよな。

References:Drunk driver 'swapped seats with pet dog' to convince police pooch was driving/ written by Scarlet / edited by parumo

 
画像・動画、SNSが見られない場合はこちら

「運転してたのは犬です!」飲酒運転のドライバー、スピード違反で捕まるも犬のせいに