累計650万部を超える人気同名コミックを、『ドロップ』(09)、『漫才ギャング』(11)の品川ヒロシによる脚本、監督で実写映画化した『OUT』(11月公開)。このたび、ヒロインの皆川千紘役を、乃木坂46与田祐希が演じることが決定した。

【写真を見る】皆川千紘役で新境地に挑む乃木坂46の与田祐希

本作は、品川が原作も手がけた『ドロップ』で水嶋ヒロが演じた井口達也の青年時代を描いた実録物語。“狛江の狂犬”と恐れられた伝説の超不良、達也が17歳となり地元を離れて、新たな仲間や家族と出会う姿や壮絶な更生生活が活写されていく。少年院から出所した達也は、西千葉で焼肉店を営む親戚に引き取られたが、出所初日から暴走族「斬人(キリヒト)」副総長の安倍要とタイマンを張ってしまう。すでに主人公の井口達也役を倉悠貴が、暴走族「斬人(キリヒト)」総長の丹沢敦司役を醍醐虎汰朗が、副総長の安倍要役を水上恒司が演じることが報じられている。

今回、第2弾のキャスト情報として、皆川千紘役を、乃木坂46の与田が演じることが発表された。千紘は暴走族「斬人」5代目総長の妹で、ボウリング場「アイビーボウル」で働いている。与田は乃木坂46の中心メンバーとして活動しながら、ドラマ「日本沈没-希望のひと-」、「量産型リコ」、映画『ぐらんぶる』(20)に出演するなど、女優としても才能を発揮、活躍が目覚ましい若手注目株だ。

千紘は兄である「斬人」5代目総長の皆川状介が、四大暴走族の抗争事件“狂命戦争”で命を落としたというつらい過去をもちながら、揉め事を止めるためなら暴走族に一喝したり、達也を平手打ちにしたり、暴走族総長にも説教するほどの肝が座った女性だ。与田がこのかつてない役どころを堂々と見事に演じてみせる。

品川監督は「千紘は、存在感が大事だと思いました。暴走族の喧嘩のど真ん中に入っていっても負けないオーラを持つ与田祐希の光。それがキャスティングの決め手です。千紘は、芯が強く口の悪いヒロイン。どちらかと言うと穏やかな雰囲気の与田さんが暴走族相手に喧嘩腰のセリフが言えるのか?と思いましたが、堂々と渡り合っていました。達也をなじるシーンはなかなか見られない与田祐希が見られます」と語る。

与田は「暴力的でバカだけどなぜか憎めないキャラクターたちがどんどん愛おしくなっていく感覚に陥ってしまいました。男性はもちろんですが、女性目線で観てもきっと楽しめる作品だと思います!グッと来たり、クスッとしたり、ドキッとしたり、いろんな瞬間を感じていただけたらと思います!仲間のために命懸けで戦う姿はかっこいいけれど、千紘としては命の重みを伝えたいです。見た目でいうと、人生で一番髪色を明るくしました!撮影期間中は乃木坂のメンバーやスタッフさんにヤンキーだ!といじられつつも、新鮮でしたし、心なしかこの期間は千紘みたいに強くいられた気がします!」とコメント。

また新たなヤンキー×アクション×友情の物語が期待されそうな『OUT』。まだまだまだ続くキャスト情報にも乞うご期待。

■<キャスト&監督コメント>

与田祐希(皆川千紘役)

Q.ご出演オファーを受けられた際の感想を

「強そうな男性キャストが多い中、ヒロインとしての役割を果たせるか不安はありましたが、とても有難い経験だなと思いました。全力で向き合って、ぶつかっていきたいなと思いました」

Q.脚本・原作コミックを読まれて、どのような気持ちで撮影に挑みましたか?

「自分の知らない世界だったので不安と楽しみな気持ちでいっぱいでした。ヤンキーは正直怖いと思っていたけど、千紘としては怯えるわけにはいかないのでYouTubeでヤンキー動画を見て、ヤンキー慣れして現場に行きました!」

Q.今回の役どころを演じてみていかがでしたか?

「見た目でいうと、人生で一番髪色を明るくしました!撮影期間中は乃木坂のメンバーやスタッフさんにヤンキーだ!といじられつつも、新鮮でしたし、心なしかこの期間は千紘みたいに強くいられた気がします!」

Q.品川ヒロシ監督について

「撮影の合間にもたくさんお話しさせていただけてうれしかったし、楽しかったです!いまでは私にとって東京のお父さんのような存在になりました!今回ご一緒できてとても光栄でした!」

Q.撮影はいかがでしたか? 

「アクションシーンの撮影や特殊メイクを近くで見て、衝撃を受けました。とても迫力があったので映像として観れるのが楽しみだなぁと思いました!自分のシーンではビンタに苦戦しました」

Q.共演の倉さん、醍醐さん、水上さんについて

「倉さんはまじめで柔らかい方だけど達也を演じられている時はいい意味でただのヤンキーで、すごい方だなぁと思いました。主演ということもあり、いつも倉さんが現場を包み込んでくださっていました!醍醐さんは丹沢と同じように現場のムードメーカーでした!水上さんは同郷の先輩として背中を押してくれる存在でした!ヒゲ面デカ男というワードが個人的に大好きです!」

Q.本作を通して伝えたいこと

「仲間のために命懸けで戦う姿はかっこいいけれど、千紘としては命の重みを伝えたいです」

Q.本作をこれからご覧になる方へメッセージをお願いします。

「個人的には、暴力的でバカだけどなぜか憎めないキャラクターたちがどんどん愛おしくなっていく感覚に陥ってしまいました。男性はもちろんですが、女性目線で観てもきっと楽しめる作品だと思います!グッと来たり、クスッとしたり、ドキッとしたり、いろんな瞬間を感じていただけたらと思います!」

品川ヒロシ監督

Q.キャスティング意図について聞かせてください。

「千紘は、存在感が大事だと思いました。暴走族の喧嘩のど真ん中に入っていっても負けないオーラを持つ与田祐希の光。それがキャスティングの決め手です」

Q.撮影を終えられたいま、与田さんの印象を聞かせください。

「千紘は、芯が強く口の悪いヒロイン。どちらかと言うと穏やかな雰囲気の与田さんが暴走族相手に喧嘩腰のセリフが言えるのか?とも思いましたが、堂々と渡り合っていました。達也をなじるシーンはなかなか見られない与田祐希が見られます。撮影の時の与田さんはとにかく明るくて気さくでちょっと天然で、めちゃくちゃ可愛い。まさにヒロイン。アルミホイルさつまいもを包んで持ってきて『焼いて食べようと思って』と言っていたのには爆笑しました」

Q.本作をこれからご覧になる方へメッセージをお願いします。

「ガッツリとした恋愛のシーンはないけれど、それでもやっぱりヒロインの千紘と達也の距離が近づいていくのには、ちょっと胸がぽかぽかします」

文/山崎伸子

品川ヒロシ監督作『OUT』ヒロインに乃木坂46の与田祐希!コメントも到着/[c]2023『OUT』製作委員会