劇団ヨーロッパ企画の制作によるオリジナル長編映画第2弾『リバー、流れないでよ』より、 “2分が一生繰り返す”予告編が解禁された。

【動画】『リバー、流れないでよ』“2分が一生繰り返す”予告編

 本作は、上田誠率いる劇団ヨーロッパ企画による新作タイムループコメディー。世界27ヵ国53の映画祭で上映&23もの賞を受賞した第1弾『ドロステのはてで僕ら』に続き、上田が原案・脚本を、映像ディレクターの山口淳太が監督を務める。

 舞台は、京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」。仲居のミコトは、別館裏の貴船川のほとりにたたずんでいたところを、おかみに呼ばれ仕事へと戻る。だが2分後、なぜか再び先ほどと同じく貴船川を前にしている。ミコトだけではない、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちはみな異変を感じ始めた。ずっと熱くならない熱かん。なくならない締めの雑炊。永遠に出られない風呂場。自分たちが「ループ」しているのだ。しかもちょうど2分間。2分たつと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまう。そして、それぞれの“記憶”だけは引き継がれ、連続している。

 そのループから抜け出したい人、とどまりたい人、それぞれの感情は乱れ始め、それに合わせるように雪が降ったりやんだり、貴船の世界線が少しずつバグを起こす。 力を合わせ原因究明に臨む皆を見つつ、ミコトは1人複雑な思いを抱えていた―。

 予告編で描かれるのは、冬の京都・貴船を舞台に突如訪れた、“2分間がひたすらループする”現象。この異常事態から抜け出したい人、とどまりたい人々の狂騒が、貴船の美しい景色と共に収められている。

 そして、EP作品『愛の太陽 EP』の収録曲「Smile」を主題歌として楽曲提供したくるりの岸田繁からのコメントも到着。ヨーロッパ企画と同じ京都出身の岸田は「なんだか遠いようで近いような、同じ時代の京都で試行錯誤した仲間のような気がしていました」とコメント。さらに作品の感想については「この一風変わった作品、ヨーロッパ企画さん的にはど真ん中の、京都らしさ溢れるクリエイティブさと笑いに溢れています。個性的な俳優さんたちは勿論、映像の美しさには目を見張るものがあります。誰がこんなとこ気にすんねん、という極端なこだわりとアイデアの構築を感じているだけで、私はなんだかほっこりしてしまいます」としている。

 公開劇場については、既に発表されていた下北沢トリウッドだけでなく、TOHOシネマズ⽇⽐⾕&池袋、TOHOシネマズ二条、京都シネマなど、全国20の劇場での一斉公開が決まった。

 さらに公開を目前に控えた6月6日には、東京・渋谷のユーロライブにて完成披露上映会が開催されることが決定。上映後の舞台あいさつにはヨーロッパ企画メンバーが登壇する。

 映画『リバー、流れないでよ』は、6月23日より全国順次公開。

映画『リバー、流れないでよ』ポスタービジュアル All rights reserved. (C) ヨーロッパ企画/トリウッド 2023